「食品パッケージを作りたい」
「食品のパッケージは何に注意して作ればいい?」
「売れるパッケージデザインにするには、どんなことに気をつけるべき?」
このように悩んでいる方も多いでしょう。
食品という商品の性質上、食品パッケージは特に清潔感が求められます。
当記事では、食品パッケージの役割・種類から、弊社の制作事例まで紹介します。
パッケージデザインを作る際の5つのコツも紹介するので、ぜひ最後まで目を通してください。
食品パッケージ素材の比較(紙 vs プラスチック)
食品パッケージを選ぶ際、最初に検討すべきなのが「素材」です。代表的な素材である「紙」と「プラスチック」には、それぞれ異なる強みがあります。商品の特性やブランドイメージに合わせて最適な素材を選びましょう。
| 比較項目 | 紙(紙器・化粧箱) | プラスチック(フィルム・袋・トレー) |
|---|---|---|
| 主なメリット | 高級感・デザイン性が高い 環境配慮(エコ)のアピールが可能 形状の自由度が高い |
バリア性(防湿・防酸素)が高い 透明で中身が見える 軽量でコストを抑えやすい |
| 主なデメリット | 水や油に弱い(加工が必要) 密閉性が低い |
環境負荷の懸念がある 高級感を出しにくい場合がある |
| 向いている食品 | ギフト用菓子、高級茶葉、お土産品 | 生鮮食品、冷凍食品、スナック菓子 |
| コスト感 | 中〜高(形状・加工による) | 低〜中(ロット・材質による) |
| 環境配慮 | 紙は再生可能資源。FSC認証紙の選択も可能 | バイオマスプラスチックや再生材料の活用が進む |
最近では、「直接食品に触れる内装にはバリア性の高いプラスチック袋を使用し、外装には高級感のある紙箱(化粧箱)を使用する」という二重包装が主流となっています。これにより、品質保持とブランド力向上の両立が可能です。

商品カテゴリ別・食品パッケージの選び方
食品の保存温度や水分量によって、適したパッケージは異なります。ここでは、3つの商品カテゴリ別に選び方のポイントを解説します。

常温保存(焼き菓子・乾物など)
クッキーやサブレなどの焼き菓子、お茶やコーヒーなどの乾物は、湿気や酸化を防ぐことが最優先です。内装にはアルミ蒸着フィルムや防湿性の高いプラスチック袋を使用し、外装にはデザイン性の高い紙箱を選ぶのが一般的です。ギフト用途であれば、箔押しやエンボス加工を施した化粧箱が効果的です。
冷蔵・冷凍保存(ケーキ・惣菜など)
冷蔵・冷凍環境では、結露によるパッケージの劣化を防ぐ必要があります。紙箱を使用する場合は、耐水性のある原紙(耐水ボードなど)を選んだり、表面にPP貼り加工やニス引き加工を施したりすることで、ふやかれや破れを防ぐことができます。
水分・油分が多い食品(レトルト・調味料など)
水分や油分が多い食品は、液漏れや油染みを完全に防ぐため、プラスチック製のパウチやビン、カンが適しています。これらの商品をセットにして販売する際の外箱(ギフトボックス)として紙箱を使用する場合は、重量に耐えられるよう、強度の高い合紙(段ボールと白板紙を貼り合わせたもの)を選ぶと安心です。
食品パッケージの役割

食品パッケージには次の3つの役割があります。
- 食品の保護
- 品質保持
- 販売促進
パッケージの役割について詳しく説明します。
食品の保護
パッケージに入れる目的の1つは、食品の保護です。
- 劣化・破損を防げる
- 異物混入を防止できる
輸送・保管中のトラブルから食品を守るために、パッケージは重要な役割を果たしています。
品質保持
商品の品質保持もパッケージの役割に含まれます。
食品と直接触れているパッケージが、食品の美味しさを保つ役割を担っています。
たとえばパッケージがなかったら、冷凍食品を長期保存できないでしょう。
真空パックなどの技術で食品の鮮度を保てるのも、パッケージのおかげなのです。
販売促進
パッケージに入れるのは、販売促進のためという側面もあります。
販売促進の役割を担っているのは、消費者の目に最初に触れる外側のパッケージです。
食べたことがない食品を購入するとき、消費者はパッケージから中身の味を想像して購入します。
手にとってもらえる商品にするために、外側のパッケージは重要です。
あえて食品を入れたレトルトパウチの袋だけで売る方法もありますが、高級感を演出する目的などで紙箱に入れることは多いです。
食品パッケージの種類

食品パッケージとひと口に言っても、その種類は様々です。
具体的には以下のようなパッケージがあります。
- 紙器
- プラスチック袋
- トレー
- ビン
- カン
それぞれ特徴やメリットを交えながら紹介します。
紙器
紙器は主に、商品イメージを伝えるための外側のパッケージで使われます。
食品を直に紙で包むことはほとんどありません。
たとえば、フルーツを化粧箱に入れれば高級感を演出でき、贈答品として販売できます。
デザイン性を持たせ、販売促進に一役買っているのが紙器です。
プラスチック袋
プラスチック袋は食品売り場で最もよく目にするパッケージです。
軽くて持ち運びやすく、開封が簡単です。
食品の状態も確認しやすいので、鮮度をアピールできるメリットもあります。
トレー
肉や魚などの生鮮食品はトレーに入っていることが多いです。
中身を見せて鮮度をアピールしつつ、柔らかい生鮮食品を保護できます。
トレーに商品を載せてラップを被せるだけなので、販売側も楽な包装です。
ビン
ビンは液体や調味料を入れることが多いパッケージです。
ジャムやドレッシングをビンに入れれば日持ちが良くなるため、賞味期限を伸ばせます。
ペットボトルやプラスチックに入れるよりも高級感を出しやすいため、価格を少々高めに設定して販売することも可能です。
カン
カンは長期保存したい食品を入れることが多いパッケージです。
保存食にはだいたいカンが使われていることからもイメージできるでしょう。
丈夫な素材なので、衝撃から中身を守ることも可能です。
商品の魅力を最大限引き出すパッケージが気になる方は次の記事も参考にしてみてください。
パッケージで商品の魅力を伝える方法について知る
【製作事例3選】弊社で製作した食品パッケージ

ここからは実際に弊社で製作した食品パッケージを3つご紹介します。
- ラグジュアリーなカヌレの箱
- 韓国料理のパッケージ
- 清潔感が重要な健康食品の箱
なお、弊社は紙器専門のパッケージメーカーですので、主に外側のパッケージを製作しております。1つずつ見ていきましょう。
ラグジュアリーなカヌレの箱

まず紹介するのはラグジュアリーなホテルのブランドイメージに合わせて作った高級感のある化粧箱です。
ホテルのお土産の箱をとっておいてジュエリーケースなどに転用する女性も多いため、持って帰って使いたくなる化粧箱を目指しました。
本当は木目調にする案もあったのですが…
その話を詳しく知りたい方は、以下の記事にも目を通してみてください。
韓国料理のパッケージ

韓国料理のパッケージを手がけたこともあります。
食品を入れたパッケージを包むスリーブが欲しいということでご連絡いただきました。
韓国語を母語とするお客様だったためコミュニケーションの面で不安があるようでしたが、いつも通り誠実に対応しご要望を形にしたところ、大変喜んでいただけました。
「できあがったときは言葉にならない感動があった」とまで言っていただけて嬉しい限りです。
清潔感が重要な健康食品の箱
ケイパックでは健康食品の外側のパッケージも製作しています。
食品のパッケージでは、他の商品を入れる箱より清潔感が求められるため、粉がついていたり印刷のかすれがあったりしないよう細心の注意を払っています。
印刷だけでなく、お客様をお待たせしないようにできるだけ早く対応していたことから「安心感がある」と評価していただけました。
健康食品のパッケージを作った際の話や、ケイパックの仕事についてのインタビュー記事は、以下のリンクよりご覧ください。
食品パッケージをデザインする際の5つのコツ

食品パッケージは商品イメージを伝えるために大切な役割を果たしているため、売れるパッケージを作るにはデザインが重要になってきます。
そこで、パッケージをデザインするための5つのコツを以下のとおり紹介します。
- コンセプトやターゲットを明確にする
- 商品の強みを明確にする
- 販路や売り場を意識したデザインにする
- 環境に配慮する
- 法律を遵守する
コンセプトやターゲットを明確にする
消費者に手にとってもらいやすいパッケージデザインを考えるなら、まずはコンセプトやターゲットを明確にしましょう。
どんな人に手にとってもらいたい商品なのか、軸を1つ決めると消費者に刺さるパッケージデザインを作れます。
どんな人に手にとってもらいたいか明確にイメージすることで、逆説的ですがターゲット以外のお客様からも注目される可能性が高まります。
コンセプトやターゲットをいくつも考えると魅力的なパッケージから遠ざかってしまうため、必ず1つに絞りましょう。
商品の強みを明確にする
商品の強みを強調した売り出し方をできるデザインにしましょう。
消費者はパッケージを見て購入します。
「不足しがちな鉄分を補って元気に過ごす手助けをする」など、見た人にメリットを感じさせる言葉を挙げてみましょう。
パッケージに文字を書かなくても、デザインで商品の強みを表現できると、購入したくなるパッケージになるでしょう。
販路や売り場を意識したデザインにする

デザインを考えるときは、販路や売り場を意識したデザインにしましょう。
輸送時は商品を保護するために箱に入れて、売り場に出す際に形を変えてそのまま並べられるようなPOPの役割を持った箱にするのもいいでしょう。
売り場に四角い箱ばかり並んでいるなら、丸みを帯びたパッケージにして差別化するなど、工夫してみるのもありです。
商品を箱に詰めて売り場に並べるまでを意識したデザインを考えてみましょう。
デザインをより良くするためにPOPについて詳しく知りたい方は次の記事も参考にしてみてください。
POP作成についてのコツを知る。
環境に配慮する
SDGsやサステナブルといったキーワードが浸透してきている昨今、環境に配慮しているパッケージだと企業イメージが上がります。
リサイクル素材を活用したり、購入後に捨てられにくいパッケージデザインを意識したり。
「環境に配慮したパッケージです」とアピールするのもいいでしょう。
時代にニーズに合わせたパッケージを作ることで、手にとってもらいやすくなります。
法律を遵守する
デザインだけでなく、法律を意識したパッケージを製作することも大切です。
食品表示法などの法律により、表示しなければいけないもの・表示してはいけない言い回しが定められています。
「これを摂取するだけですぐに痩せられる!」という表現は取り締まりの対象になります。
きちんと法律を調べた上で、正しい表示を記載しましょう。
食品パッケージを作る際に守るべき法律は、次の項目で解説します。
食品パッケージを製作する上で気をつけるべき法律

食品パッケージを製作する上で気をつけるべき法律は以下の3つです。
- 食品表示法
- 景品表示法
- 容器包装リサイクル法
食品表示法
食品表示法とは、消費者が安心安全な食品を正しく選択できるように作られた法律です。
食品衛生法・JAS法・健康増進法の3つが合わさって食品表示法になりました。
パッケージの裏面に記載する原材料・内容量・賞味期限などの商品に関わる重要な情報を正しく記すために定められています。
消費者の中にはアレルギーを持っている方もいるため、間違いのないように記載しましょう。
景品表示法
景品表示法は、不当表示などから消費者を守る目的で制定されました。
以下の3つが禁止されています。
- 優良誤認表示
- 有利誤認表示
- その他誤認される恐れのある表示
実際に、果実のみを使用したジュースに見せかけて、実は風味がするだけという表示が問題視された事例がありました。
販売促進のために過剰な表現をすると、景品表示法に違反する恐れがあります。
容器包装リサイクル法
容器包装リサイクル法は、家庭ゴミのなかでリサイクルできるものを分けることでゴミを減らし、資源を有効活用するためにできた法律です。
利用したパッケージについて記した書類を5年間保管することを義務付けられています。
ビン・カン・ペットボトルなど、リサイクルできるパッケージにはマークをつけることも定められているため、正しく記載しましょう。
プロに依頼をしてパッケージ製作を任せたいとお考えの方は次の記事も参考にしてみてください。
化粧箱メーカーの選び方について詳しく知る
食品パッケージならUV印刷がおすすめ

紙器の食品パッケージを作るならUV印刷がおすすめです。
食品は清潔感が求められるため、少しの汚れ・印刷のかすれが清潔感を損なう印象になり、ブランドイメージを下げることにつながります。
通常の印刷では、たまにインク汚れが発生することがありますが、速乾性のあるUV印刷ならその心配はありません。
ただ、UV印刷を依頼できる会社は限られているのが難点です。
以下で詳しくみていきましょう。
少しの汚れがブランドイメージを下げる
食品は口に入れるものなので、消費者が特に衛生面を重視する商品でもあります。
パッケージに汚れ・かすれがあると、それだけで清潔感が損なわれ、ブランドイメージの既存にまでつながりかねません。
ブランドイメージを守るためにも、食品の化粧箱を作るときには印刷にまでこだわるべきです。
速乾性のあるUV印刷ならインク汚れを防げる
食品パッケージにUV印刷をおすすめする理由は、インク汚れを防げるからです。
通常の印刷では、印刷してから乾かすまでの間にインクの汚れ・かすれが発生する恐れがありますが、UV印刷なら速乾性があるため印刷汚れが発生しません。
さらに、通常の印刷では乾かす間に紙同士がくっつかないように粉を振るので、印刷後に粉が残る可能性があります。
しかし、すぐに乾くUV印刷ならそもそも粉を使わないため、粉のざらつきが残る心配もなし。
清潔感のあるパッケージを作りたいなら、ぜひUV印刷を検討してみてください。
UV印刷は対応できる会社が限られる
食品パッケージにとってメリットの大きいUV印刷ですが、対応できる会社が限られているという欠点があります。
つまり、UV印刷ができるパッケージメーカーを探して比較検討しようとしても、そもそも数が少ないのです。
もちろん弊社ならUV印刷も可能なので、食品の紙器を作る予定がある方はお気軽にお問い合わせください。
食品のおいしさが伝わるパッケージを作れます

今回は食品のパッケージについて詳しく解説しました。
食品は健康に直接関わるものだからこそ、パッケージにも清潔感が求められます。
清潔感のある、思わず手に取りたくなるようなパッケージを目指して細部までこだわって作りましょう。
なお、紙のパッケージを作る際にはケイパックにお任せいただければ、商品イメージの伝え方から一緒に考えられます。
もちろんデザインは持ち込みで、印刷だけ承ることも可能です。
紙の食品パッケージを作る際には、ぜひケイパックの利用もご検討ください。
食品パッケージの素材・選び方に関するよくある質問
- 食品を直接紙箱に入れることはできますか?
- 一般的な白板紙は食品の直入れには適していません。直接入れる場合は、食品衛生法に適合した「耐油紙」や「食品対応原紙」を使用するか、内側にフィルムを貼る加工(ラミネート加工)が必要です。基本的には、食品を個包装(プラスチック袋など)してから紙箱に入れることをおすすめします。
- 冷凍食品用の紙箱を作る際の注意点は何ですか?
- 冷凍庫からの出し入れ時に発生する「結露」に注意が必要です。通常の紙箱では水分を吸って強度が落ちてしまうため、耐水性のある特殊な原紙を使用するか、表面に耐水コーティング(PP貼りなど)を施す必要があります。
- 環境に配慮した食品パッケージを作りたいのですが、どうすればよいですか?
- FSC®認証紙(適切に管理された森林の木材を使用した紙)や、古紙配合率の高い板紙を使用することで、環境配慮をアピールできます。また、印刷には植物由来の成分を含むバイオマスインキを使用するのも効果的です。
- 食品パッケージのコストを抑えるにはどうすればよいですか?
- 形状をシンプルにする(キャラメル箱など)、規格サイズの木型を流用する、色数を減らす(1色や2色印刷にする)、原紙のグレードを下げる(コートボール紙を使用する)などの方法でコストダウンが可能です。用途に合わせて最適なバランスをご提案します。
食品パッケージの選び方に関するよくある質問(FAQ)
- 食品パッケージを作る際、どのような点に注意すべきですか?
- 食品パッケージでは「安全性(衛生面)」と「保存性」が最も重要です。食品が直接触れる場合は食品衛生法に適合した素材を使用し、必要に応じて耐水・耐油加工を施します。また、消費者の食欲をそそるシズル感のあるデザインも重要です。
- 冷凍・冷蔵食品用のパッケージは作れますか?
- はい、可能です。冷凍・冷蔵環境では結露による箱のふやけや強度の低下が起こるため、耐水性のある特殊な板紙(耐水ボードなど)や、表面にPPフィルムを貼る加工(PPラミネート)を施したパッケージをご提案します。
- 食品パッケージのデザインから依頼することは可能ですか?
- 可能です。ターゲット層や商品のコンセプトに合わせ、店頭で目を引く魅力的なパッケージデザインの提案から、形状設計、印刷、製造まで一貫してサポートいたします。
食品パッケージに関するよくある質問
- 食品パッケージに使う紙(原紙)は安全ですか?
- はい、食品が直接触れるパッケージには、蛍光染料を使用していない安全な「特殊板紙」や、食品対応の加工を施した原紙を使用します。用途に合わせて最適な安全基準を満たす素材をご提案します。
- 小ロットでの食品パッケージ製作は可能ですか?
- はい、可能です。オンデマンド印刷などを活用することで、初期費用を抑えた小ロットでの製作にも対応しております。テスト販売や季節限定商品などにもご活用いただけます。
- パッケージデザインの作成からお願いできますか?
- はい、デザインの作成から承っております。ターゲット層や商品のコンセプトをお伺いし、シズル感の演出や店頭で目立つデザインなど、売れるパッケージデザインをご提案いたします。
- 冷蔵・冷凍食品用のパッケージは作れますか?
- はい、製作可能です。耐水性や耐湿性に優れた原紙の選定や、表面加工(PP貼りなど)を施すことで、冷蔵・冷凍環境でも劣化しにくいパッケージをご提案いたします。

