「UV印刷とは?」

「UV印刷のメリットを知りたい」

「通常の印刷より見積もりは高くなる?」

このように悩んでいる方も多いでしょう。

UV印刷はパッケージに清潔感や耐久性を求める方におすすめしたい方法です。

当記事では、UV印刷の概要や当社で実際に出した見積もり、UV印刷のメリット・デメリットまでお伝えします。

UV印刷とは速乾かつ耐久性に優れる印刷方法

UV印刷とは日本語に直すと紫外線印刷と呼ばれ、紫外線で硬化するインクを使うことで速乾性と耐久性に優れたパッケージや印刷物を製作できます。

この印刷方法の概要を知るために、次の項目を以下で解説します。

  • おすすめの業界は食品・化粧品
  • UV印刷の技術的側面
  • ケイパックのUV印刷機械
  • シルク印刷との違いは速乾性にあり

おすすめの業界は食品・化粧品

UV印刷がとくに取り扱われている業界は食品・化粧品の業界です。

というのも、どちらの業界も汚れが消費者の方からのクレームやブランド価値を下げる結果になるからです。

たとえば、食品に印刷汚れが少しでも付着していると会社側は「これでいいか」と思っていても、お子さんが口にする食材を買うお母さんは過敏に反応するでしょう。

また化粧品も肌に触れるものだからこそ、パッケージには清潔感や高級感が求められます。

このようにUV印刷はパッケージにこだわりたいと思う会社がブランドイメージを上げ、お客様に安心して商品をとってもらう施策として有効な方法です。

なお、UV印刷は特殊な印刷技術となるので、対応できる会社が限られてきます。

当社は対応可能なので、とにかく相談したい会社様は以下からお問い合わせください。

UV印刷でお客様の信頼を得られるパッケージを製作する

UV印刷の技術的側面

UV印刷はUVインキと呼ばれる特殊なインクを利用して印刷する方法です。

太陽光のなかでも「紫外線」と呼ばれる光線を受けると瞬時に「硬化」するインクを使用し、印刷と同時に紫外線を照射します。

すると、インクがすぐに乾いた状態になり他の用紙にくっついたり、インク汚れが付着したりする状態を回避できます。

瞬時の硬化反応は、通常のインクでは対応できない素材にも印刷を可能にするので、他社にはない素材でパッケージを作り、高級感を出したい会社様にもおすすめできます。

ケイパックのUV印刷機械

ケイパックが利用しているUV印刷機械は、株式会社小森コーポレーション製のLITHRONE40(L-540)です。

UV印刷機械にはさまざまな種類がありますが、当社では以前から取引のある印刷機を導入しています。

最新の印刷機械では、UV印刷だけでなく両面印刷が可能になったり、トラブルの多かったホイル紙・蒸着紙といった非吸水性の用紙への印刷も容易になりました。

当社ではUV印刷に限ることなく、常に設備投資をしお取引のあるお客様に対して短納期の実現や品質を今以上にするといった価値提供をおこなっています。

シルク印刷との違いは速乾性にあり

シルク印刷とはスクリーンとよばれる版版にインクをつけて印刷する方法です。

シルク印刷はオフセット印刷と比べると対応できる印刷物が多く、ガラスなどにも印刷できる特徴があります。

UV印刷も多くの印刷物に応用が可能な点がシルク印刷と似ていますが、速乾性の点ではシルク印刷よりも優れています。

UV印刷の気になる見積もり費用は1,000ロット10万円台〜

UV印刷の気になる見積もり費用は、今までの製作事例から次のとおりになっています。

  1. 化粧水の箱
  2. 美容液の箱
  3. サプリメントの箱

それぞれ見ていきましょう。

1.化粧水の箱の見積もり

化粧水の箱

【スペック】

W46×D46×H146mm

銀メタル 310g/㎡

印刷: 白+特4色+PPラミ

ロット数 単価
10000ヶ @35.0
20000ヶ @29.0
40000ヶ @26.0

1万ロットの発注で35万円の見積もりになります。

2.美容液の箱の見積もり

美容液の箱

【スペック】

W32×D32×H127mm

パール紙  290g/㎡

印刷: 銀刷+特2色+ニス

ロット数 単価
1000ヶ @156.0
3000ヶ @65.0
5000ヶ @41.0

こちらは1,000ロットで15万6,000円です。

5,000ロット頼むと20万5,000円になります。

3.サプリメントの箱の見積もり

NMNサプリメントの箱

【スペック】

W45×D45×H87mm

特殊紙  255kg

印刷: 両面1色

ロット数 単価
1000ヶ @125.0
2000ヶ @65.0
3000ヶ @45.0

この条件では1,000ロットで12万5,000円になります。

UV印刷で依頼すると、数十万円単位の見積もりになると知っておきましょう。

御社の予算感に応じてオーダーメイドの印刷をおこなっているので、費用の相談をしたい場合には以下からご相談ください。
UV印刷の費用感を相談する

UV印刷を化粧箱に利用するメリット

UV印刷を化粧箱に利用するメリットは次のとおりです。

  • 速乾性から短納期に対応できる
  • パウダーを利用しないためざらつきや変色が起きづらい
  • インク使用が難しい特殊紙にも利用可能

それぞれ解説します。

速乾性から短納期に対応できる

UV印刷を化粧箱に利用するメリットの一つ目は、速乾性から短納期に対応できる点です。

冒頭にもお伝えしたように、UV印刷は紫外線照射で「瞬時に硬化」するインクを利用しています。

たとえば、印刷物のミスですぐにでもパッケージの発注をおこなわなければならない場合などには、多少のコストを考えても活用するといいでしょう。

オンラインでのみ受注しているパッケージ印刷だと、UV印刷であっても短納期化が難しくなる可能性があるので注意してください。

パウダーを利用しないためざらつきや変色が起きづらい

通常の印刷だと印刷物同士が引っ付くことを避けるためにパウダーを振りますが、UV印刷は印刷が終わった段階で乾いているためパウダーを使用しません。

その結果、印刷物のざらつきや変色が起きづらいメリットがあります。

パウダー利用をする印刷物は当然ながら一部にざらつきや隈なくみなければわからない変色が起こってしまうこともあります。

特に化粧品や食品のパッケージでざらつきや変色が起こると御社がご贔屓にしているお客様からのクレームに発展する恐れもあるでしょう。

このように人の肌や口に入る商品を提供される会社様にはUV印刷は特におすすめな印刷方法です。

インク使用が難しい特殊紙にも利用可能

UV印刷の速乾性から通常のインク使用が難しい特殊紙にも利用可能な点もメリットです。

たとえば、高級感を出したい商品のパッケージは厚みがあったり光沢があったりするでしょう。

これらの特殊紙には通常のインクが染み込まず印刷ができない可能性があります。

しかし、UV印刷であればインクが塗布されてから紫外線照射ですぐに硬化するため、特殊紙にも印刷が可能です。

UV印刷を化粧箱に利用するデメリット

UV印刷を化粧箱に利用するデメリットは次のとおりです。

  • 費用が高くなる
  • インク割れが起きる可能性がある
  • 独特な臭いが残る場合がある
  • 対応できる印刷会社が少ない

それぞれ確認していきましょう。

費用が高くなる

UV印刷は特殊なインクを使用するため、当然ながら費用が高くなります。

1箱あたりの単価が1円でも違ってくるとロット数が増えた際に数千円〜数万円の差が生まれる場合もあります。

そのため、一度見積もりを取得し確認することを優先してください。

インク割れが起きる可能性がある

UV印刷に使用するインクにはプラスチックが含まれているため、硬化したあとに圧力を加えるとインク割れが生じる危険性があります。

たとえば、複雑なデザインにして折の部分にもUVインキが塗布されているとインク割れからブランドイメージが下がってしまうでしょう。

このような状態になることを避けるためには、印刷のプロにデザインを確認してもらい危険性の指摘を受けるようにしてください。

独特な臭いが残る場合がある

UVインキは短納期が実現できる反面、インクの臭いが完全になくならないこともあります。

この臭いは時間をおくとなくなりますが、100%ではない点に注意しましょう。

たとえば、個装なしのチョコレート菓子をそのまま化粧箱やパッケージに移してしまうと、臭気が移ってしまう恐れがあります。

とくに食品関係のパッケージを印刷する際には、個装を徹底することと時間をできるだけ取るようにしてください。

対応できる印刷会社が少ない

UV印刷は便利な印刷方法ですが、対応できる印刷会社が少ないのもデメリットです。

当社独自の調べをお伝えすると、UV印刷とGoogle検索をしたところオリジナルの印刷物を受注している会社は、10社中3社でした。

このように対応できる印刷会社が少ないと御社の納得する印刷をしてくれる業者を探すのも一苦労になるかもしれません。

ただ、当社では専門の担当が印刷物のコンサルティングをおこない、最適な提案をさせていただきます。

UV印刷まとめ

今回の記事ではUV印刷についてを網羅的にお伝えしてきました。

UV印刷は利便性が高いながら、特殊な印刷になるので費用が高く、対応できる業者も少ない現状があります。

ただ繰り返しになりますが、当社では専用の窓口を設けさせていただき御社に最適な提案をさせて頂きます。

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