オリジナル化粧箱・パッケージを製作する際に知っておくべきコスト比較Vol.1

形状変更によるコストダウン

お客様のご要望の優先順位の上位に間違いなくくるであろう『コストダウン』大変難しいことも多々ありますし、「そんなことぐらいは知っているよ」ということも多いでしょう。
しかしながら、「初めて知った」という方もきっといらっしゃると思いますので、ある程度『常識』的なこともあるかもしれませんが、知っていて損な話でもありませんので、初歩的なことからはじめたいと思います。

知らなかった方は是非!
知っている方はそれなりに!
ご覧いただければと思いますので、よろしくお願いします。

区切り

ということで・・・

違い(その1)

底ワンタッチ→底ジゴク(底組み式)

底形状の違い左記が底ワンタッチ(右側)と底ジゴク(左側)の図面です。底の形状が違うだけで、展開寸法としても同じになります。
展開寸法が同じということは、紙の取都合も同じということで、『貼り方』以外でコスト差が出ることはありません。
もちろん、その他の加工・原紙の種類が共通なら!という前提です。

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紙の取都合
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化粧箱・パッケージを製作する際には、1枚の原紙に何個付けられるか?が
重要であり、これを『取都合』と言います。基本的には、多く付ければ製品
単価としては安くなります。それは、印刷~抜きまで機械に通す枚数が少なく
なるので、その分、各々の工賃が安くなるからです。

【例】製品数(=ロット)30,000ヶの場合
4ヶ付→7,500枚通し
10ヶ付→3,000枚通し
となるからです。但し、多く付ければ付けるほど良いのか?
というと、そうではありません。ここが難しいところです。

【例】製品数(=ロット)3,000ヶの場合
4ヶ付→750枚通し
10ヶ付→300枚通し
となり、両方1,000枚にも満たない通し枚数となります。
その場合は、台数計算と言うのですが、印刷料金は同じ金額になることが
多いですし、場合によっては「10ヶ付」の方が高くなることがあります。

また、別途費用となる型代は多く付ければ付けるほど高くなります。
ので、「紙の取都合」には、色々な要素が絡み合いロットとのバランスが

非常に大切になります。
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底ワンタッチと底ジゴク(底組み)との貼り形式が違うだけで、コスト差が生まれるということは、すなわち『貼る』という工程にかかる費用が異なるということです。
①底ワンタッチ→箱を起こすと底が組みあがっている→サイドだけでなく底部分もノリ貼が必要
②底ジゴク(底組み)→箱を起こした後に底面を手で組み立てる必要がある→サイド部分のみ貼ってあり、底部分は貼る必要がない
※従って、底ワンタッチ→底ジゴク(底組み)に形状変更した場合は、その貼り工賃の差額分コストダウンが出来るということです。

但し、お分かりかとは思いますが、底ワンタッチ→底ジゴクに変更した際には、『底部分を手で組み立てる』という作業が増えますので、その作業工賃がUPします。ので、化粧箱・パッケージ自体のコストダウン分と、作業工賃のUP分との差額がどうなのか?ということを考える必要は出てきます。

キャラメル形式→底ジゴク(底組み式)

底形状の違い2

意外と見落とす盲点的な部分ではありますが、キャラメル形式→底ジゴク(底組み式)に変更することによって、コストダウンを図れることもあります。
左記の画像を見比べて下さい。両方とも一番左の面がノリシロで、どちらも貼る部分はここだけですので貼工賃としては同じです。
では何が違うのか?と言いますと・・・

違う部分というのは、図面の下を比較して頂けるとよく分かるかと思いますが、キャラメル形式の方が天地が長くなってます。
天地が長い=展開寸法が大きい=紙の取都合が悪くなる可能性がある。
ので、
底ジゴク(底組み式)より、キャラメル形式の方が高くなる場合があります。

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紙の取都合が悪くなる可能性?良くなる可能性?
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製品の展開寸法によって、紙の取都合が変わるわけですが
・大きくなれば取都合が悪くなる(=製品代が高くなる)
・小さくなれば取都合が良くなる(=製品代が安くなる)
とは限りません。

例えば、650×475mmという紙を使用する場合、
①製品A:化粧箱の展開寸法→250×210mm
②製品B:化粧箱の展開寸法→300×220mm
②の方が①より展開寸法が大きいですが、どちらも4ヶしか
650×475mmの紙には入りません。
という場合は、紙の取都合は【同じ】ということになります。
但し、もし560×475mmの紙があった場合、①は4ヶ入り
ますが、②は2ヶしか入りません。また、800×550mmの
紙があった場合、①は6ヶ入りますが②は4ヶしか入りません。
こういう場合を「①の方が取都合が良い」と言います。
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実際に、キャラメル形式と底ジゴク(底組み式)の具体的な寸法を比較してみたいと思います。
【例】
仕上寸法が、両方ともW(巾)50×D(奥行)50×H(高)100mm
・キャラメル式→展開寸法:230×214mm
・底ジゴク(底組み式)→ 展開寸法:202×214mm
上記のように左右は同じですが、天地が28mmも変わってきます。
この差が紙の取都合に影響する場合=キャラメル式より底ジゴク(底組み式)の方が紙の取都合がよくなる場合、キャラメル式→底ジゴク(底組み式)に形状変更した方がコストダウンになります。

ただ、この紙の取都合は実際には化粧箱・パッケージの印刷会社さんの方でしか分かりづらいかと思いますので、『両方の形状パターンで見積出してみて!』という依頼をされると良いかと思います。

但し、ここで注意しておかないといけないのは別途費用の部分である型代についてです。通常、キャラメル式よりソコジゴク(底組み式)の方が型代が高くなりますので、その辺りを加味して総合的に考える必要はあります。

オール組立箱→両サイド貼あり組立箱

組み箱の違い①

左記の【A】がオール手組みの蓋・身式組立箱の展開図です。対して【B】が両サイド貼有の蓋・身式組立箱の展開図になります。

【A】の方は、文字通りノリ貼等されている部分がなく、納品の際は上記展開図の状態のままで、すべてお客様の方で組み立てるタイプの組立箱です。

もちろん、組立納品ということもありますので、その際は、弊社にて組立後納品になりますが、どちらにしても、すべて手作業による組立ということには変わりありません。

【B】の方も、これまた文字通り両サイドをノリ貼されているタイプであり、具体的には下記図(左側)の赤線青線部分が貼り合わされて、最終的には、右図のような状態で納品となります。
組み箱の違い②

さてここで、『オール組立箱→両サイド貼あり組立箱』がなぜコストダウンになるか?ということですが、普通に考えれば【B】の方が『貼り工程』が追加される分、高くなるのではないかとなるわけですが・・・・・その通りです(笑)。資材の箱という意味では通常【B】の方が高くなります。
ただ、この組立箱は『組み立て』て使用するものなので、組み立てられた状態までのコストで比較しないと意味がありません。

従って、両サイドを貼りされることによって、組み立てやすくなるので、その分の組立工賃は安くなります。ので、その差額分以下で、『両サイド貼り』が出来れば、トータルコストは安くなるということです。

ので、普通に考えれば、手作業より機械貼りの方が安くなるはず!です。

では、逆に安くならない場合というのは・・・・・
①小ロットの場合
②組立代が安い(?)場合
①についてはお分かりだと思いますが、例えばロットが100ヶであれば、組み立て代に@30.0かかったとしても¥3,000円なので、機械貼りの方が高くつきますね。
②については、おそろしく安い人件費のところをご存知か?もしくは、実質的に人件費がかかりにくいところですね。たとえば、店舗毎に組み立てて使用する、かつ、店舗にはヒマな時間があるので、その間にアルバイトの人に組み立ててもらう等々でしょうか?
どちらにしても、組立までの総コストで判断する必要があります。

それだけじゃない!
『オール組立箱→両サイド貼あり組立箱』の差
この2点の差は、貼り工賃と組立工賃の差額だけだと考えがちですが、そうではありません。この章の最初の図面(2つ上の図面画像)をもう一度よく比較して頂ければと思いますが、展開寸法が『両サイド貼り』の方が小さくなるのです。

しかも、蓋・身式というくらいですら、『蓋』と『身』各々が小さくなれば・・・
展開寸法が小さい⇒紙の取都合が良くなる可能性がある⇒コストが安くなる可能性がある。ということですね。

今回も出てきました『可能性がある』という話。

そうです!【展開寸法が小さい=紙の取都合が良くなる】とは限らないということですね。ただ、先程も言いましたが、蓋&身なので、可能性が高いとも言えるでしょう。

蓋・身式組立箱の場合、強度を必要とすることも多いので、紙厚も厚いものが使われることが多いです。ので、少し小さくなるだけで、結構なコストダウンにつながることがありますので、組み立て箱をお考えの時は是非『オール組立箱』と『両サイド貼あり組立箱』の2パターンで見積を取るようにしてみて下さい。

見積を取ること自体に費用は掛かりませんので(笑)

蓋の高さを調節しよう!

箱の高さを調節

確かに、『オール組立箱→両サイド貼あり組立箱』に変更するだけでは取都合が変わらず、思ったほどの差額が出ないこともありますし、そもそも内寸自体を変えられないのだから、大幅なコストダウンは無理だろうと思われるかもしれません。

我々も、紙寸自体は変えられないので、『あと2mm短ければなぁ』なんて思うことがあります。

そんな時に、有効な方法が『蓋の高さを変える』ということです。前ページの写真をご覧いただければお分かり頂けるかと思います。
この差を分かりやすくしたのが下の図です。

天地・左右ともに、結構小さくなるのがお分かりかと思います。

※【B】は先程の【B】と同じ図面です。

※ので、余談ではありますが、先程の【A】に比べれば、【C】はかなり小さくなります。

組み箱の違い③

この図は、各々両サイド貼りでの高さ変更ですが、『オール手組式の組み立て箱』の場合でも同様に小さくなります。さらに言うと、『オール組立式』⇒『両サイド貼り、かつ、蓋の高さ変更』を行えば、かなりの縮小になり、ここまですれば紙の取都合は、そのほとんどの場合によって良くなります。ただ、見栄えが・・・と危惧する方もおられると思います。

しかしながら、上記写真はかなり蓋の高さを短くしていますが、例えばその差が、2~3mmならどうでしょう?見栄えと比較しても許容できるレベルではないでしょうか?
そして、この2~3mm短くするだけでも、取都合がよくなる場合があります。

だまされたと思って、是非一度ご一考下さい。

とはいっても、この部分もパッケージ屋さん(=印刷会社)の方でないと分かりにくい部分ではあります。
ので、良心的なパッケージ屋さんとお付き合いされるということが必須の条件にはなりますが・・・・・
弊社は、いつでもお客様の立場でお考えします!何かございましたら是非ご一報お待ちしております!

中仕切は一体型?別パーツ??

中仕切り一体型

左記のように蓋を開けた際に、真ん中に1本の仕切が入っているような箱を見かけたことはありませんか?スティックタイプや三方シールタイプの分包が多く入っている化粧箱には、このような中仕切のついた化粧箱がよくあります。

今回のお題は、この中仕切が【化粧箱と一体となっているか?】あるいは【化粧箱と一体となっていない別パーツか?】という問題です。

まずはじめに、別パーツというのは分かりやすいですが、【化粧箱と一体】というのはどういうことかと言いますと、、、、、箱を起こすと底が一緒に組みあがるタイプの箱は『底ワンタッチタイプ』でしたね。この『底ワンタッチ』と同様に、箱を起こすと一緒に(自動的に)中仕切のついた化粧箱になっているということです。

つまり、別パーツに比べて『中仕切を組み上げて(折ったり畳んだりして)⇒化粧箱の中に入れる』という作業をしなくても良いということです。

さて、ここで、大テーマである『コストダウン』という見地から考えると、どちらが安く上がるのか?ということですが・・・・・これは非常に難しい問題です。

普通に考えれば、手作業より機械貼りの方が安くなるはず!です。
ので、『化粧箱本体と中仕切が一体化されている』方が安くなるはずですが・・・・・では、逆に安くならない場合というのは・・・・・
①小ロットの場合
②組立代が安い(?)場合
ここまでは、前回と同様で、詳しくは『オール組立箱→両サイド貼あり組立箱』がなぜコストダウンになるか?の部分を参照頂ければと思います。

ただ、今回の場合、それに加えて原紙の取都合の問題があります。簡単に言うと・・・まず下記の図を参照下さい。

取り都合1

『本体・中仕切一体型』というのは、大きさ的には、ほぼほぼ『本体』+『仕切』という感じになりますが・・・・当たり前ですが『本体』と『仕切』を切り離せないので、1枚のシートの寸法によっては同じ寸法の紙に同じ数の取合せが出来ない(=取都合が悪くなる)ことがあります。
どういうことかというと、下記の図をご覧いただければと思いますが、、、

同じ紙の寸法なのに、
・『本体』+『仕切』は2セット入る
・『本体・中仕切一体型』は2ヶ入らない

という現象が起こることがあります。。。というか、こういういうことがよくあります。

取り都合2

ので、同じ数量を作成するのに、一回り大きい寸法の原紙を使用しないといけなくなる=紙が無駄に大きくなる=紙代が高くなる=1ヶ当たりにかかる製品代が高くなるということが起こるのですね。

従って、今回の場合は『どちらかに変えた方が安くなる』とは言い難い形状の例になります。しかしながら、逆に言うと大ロット等々どのような場合でも、どちらかに変更すれば、コストダウンが出来る可能性があるとも言えます。

ちなみに、『本体』+『仕切』という別パーツの場合、『仕切』を別素材には変えるということも可能です。
つまり、『本体』で使用している原紙素材より安価なもの・紙厚の薄いもので『仕切』を作成することにより、コストダウンをはかることが出来るかもしれません。但し、これは大ロットの場合に限ります。

ある意味、形状によるコストダウン

形状色々

通販等々でよく使用されている形式ですが、宅配便のケースと同じですね。利点の1つは、もちろん厚み薄くするということですね。郵政含め、各宅配業者さん毎に規定は若干異なりますが、ある一定の厚み以下の場合、運賃が安くなります。

そうです。これも形状によるコストダウンです(笑)

いっときほどの話題はなくなりましたが、それでも根強い人気の青汁(粉末スティックタイプ)等々でよく使用されています。『●●●●フルーツ青汁』『✖✖✖✖贅沢青汁』などですね。

話はそれましたが・・・・
このような『粉末・顆粒』系のものであれば、ツブれることもありませんので、健康食品系で使用されることも多いですね。

◆◇◆念のため・・・・◆◇◆
上記の『フルーツ青汁』関係は、このまま(=化粧箱のまま)
配達用の箱として使用されているという意味ではありません。
もしかすると、このまま配送箱を兼用されているかもしれま
せんし、違う配送用のケースがあり、それに入れられている
のかもしれません。というか、おそらく後者だと思われます。
誤解なきよう、一応、追記させて頂きました。
◆◇◆・・・・・・・・◆◇◆

その他、ハンカチ・肌着・カタログ冊子等々、①小さくて②ツブれないものであれば、この形状を使用出来るかと思います。

ついでに言うと、もう1つの利点は、ツブれないということですね。先程(上記)の“ツブれない”はもちろん、“商品がツブれない”ということでしたが、今回の“ツブれない”は“箱自体がツブれない”ということです。

元々ツブれているような(=マチがない)ものなので、当然と言えば当然ではありますが、これは結構重要な要素ですね。

マチのある(=厚みのある)化粧箱であっても、各宅配業者の規定以下の厚みしておけば、もちろん配送箱として使用は可能なのですが、箱がツブれてしまう可能性が高いですね。そして、箱がツブれていると“最終ユーザーに対して印象が悪い”と思われる方がほとんどだと思います。特に日本においては。

ですから、化粧箱を使用する際は、さらにその箱がツブれないように、外箱(=段ボールケース)に入れるということも多いかと思います。
ですが、この封筒型パッケージであれば『箱ツブレ』の可能性はありません。
そうです。元々ツブれているような(=マチがない)ものなのですから。

こういう(=さらなる外装ケースを必要としない)面においても、ある意味、形状によるコストダウンと言えるのではないかと思います。

【番外編】 形状いろいろ

一般形状

一般形状①一般形状②

特殊形状(抜粋)

特殊形状① 区切り 特殊形状2 区切り 特殊形状3 区切り 特殊形状4 区切り 特殊形状5

フルフラップとハーフフラップ

フルフラップとハーフフラップ

フルフラップ形式とは、左記のように、正面と背面から伸びる天地を覆うフラップが、両方ともに奥行きとほぼ同じ長さのもので、デザイン的には正面から伸びるフラップで天面(or底面)全面をカバーするような形式です。

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カルトナー
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フルフラップ形式は、化粧箱(特に大量製造される食料品に
多く見受けられる形状の化粧箱)を、自動で箱起こし→中身
を充填→封函する機械に対応した形状になります。
(カルトナーの機械なんて持ってないよ。すべて手詰めだよ。
という方も多いかと思いますが、まぁ知ってて損はないかな
程度にご覧頂ければ(汗)・・・・・)
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そして・・・・・
この形状をどのように変えてコストダウンを図るかと言いますと『フルフラップ』⇒『ハーフフラップ』に変更するということです。
はい。もう言葉通りですね。
百聞は一見に如かずということで、下記画像をご覧ください。

ハーフフラップ

分かりやすくするため、先程の画像のものを流用し、フラップの先端を切り離したもので説明させて頂きますが・・・もう、見たまんまですね。

先程は天面全面を覆っていたフラップがハーフになっております(実際には本当の半分ではなく、半分よりちょい長めです。でないと、フラップとフラップが重ならないですから)。

要はその分、紙が少なくて済むということですね。また、底面も同様にハーフなので・・・天地の分を合わせれば結構な紙の削減につながります。
ので、
・(展開寸法が小さく)原紙1シートに対する面付け数が多いもの
・奥行の長いもの
ほど、この効果は絶大です。なぜならパッケージコストの中に占める原紙価格のウェイトはかなり高いものだからです。

形状によってはこんなことも!

形状ABCD実際にあった話をベースに、お話しさせて頂きます。
内容としては、A~Dという商材があり(というか、本当はもっとあったのですが、便宜上4種ということにさせて頂きまして)、前回はA~Cが付合、そして、Dが単独仕掛ということで、製造させて頂いたものがありました。
で、その次の製造ではC以外の3種のリピート製造になりました。

単純に考えると、『Dは問題なくそのまま仕掛』ですが、ABについては前回通りで行くと、Cまで一緒に出来てしまいます。ということは、お客様としては『Cは不要なのに出来てしまう=無駄=もったいない』というお考えになられます。まぁ、普通はそうなりますね。

ただ、ここで幸いなことにA~Cは『断裁仕上品』だったのです。

『断裁仕上品』というのは、真っ四角の台紙形状ということであり、つまり、抜き加工がいらない=木型もいらない製品だったわけです。
そこでもちろん私としては『Cを外してABだけで付合せる』という方法をご提案しました。

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業界の常識でも業界外では??
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私共(印刷会社側)からすれば、普通のことなのですが、
お客様にすれば『一度作成すれば同じ方法でしか作れない』
と思われている方も多く、(もちろん『同じ方法』でしか
無理な場合も多いのは事実ですが)案外、業界の常識は
業界外では知られていないということもありますので、
我々はいつもそれを念頭に置いておかないといけないのは
もちろんのことです。

ただ、覚えておいて頂きたいのは、お客様の立場の方なら、
ダメ元でも一度聞いてみるということも大事であるという
ことです。

これは様々な業界や日常の色々な場面でも同じことが言える
のだろうと思います。こと印刷に関してはお客様の立場でも、
違う場面なら
当然逆の立場になることもあるでしょうから、『これは当然
分かっているだろうと』という思い込みを普段からなくすよう
にできればと思います。もちろん我々もです(笑)
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さてさて、話しは飛びましたが、これで終わりではありません。
残ったDにつき、こちらは『抜き』があるので、まぁ普通に考えれば、前回通り単独で仕掛るしかありません。

そこで、先程よりも、もう少し考えました!!
これまた幸いDは小さいサイズの用紙での製造でしたので、原紙を大きいサイズにしてA・B・Dの3種を全て付けてしまおう!ということです。

分かりやすく例えて言うと・・・・・800×550mmで印刷し、印刷後に半分に断裁する。⇒そうすると400×550mmが2種出来ますね。
ので、
この片方にABが付くようにして、断裁加工に回す。
もう片方にDが付くようにして、抜き加工に回す。
ということです。

いかがでしたでしょうか??場合によっては、形状によってはこのようなコストダウンの方法も出来るということです。
しかしながら、ここまでの手法・方法はお客様の方ではなかなか思いつかないというのが正直なところだと思います。

つまりは・・・このような提案をしてくれる印刷会社さんとお付き合いをされるということが大切だということですね。

ちなみに・・・上記は当社の実例です(笑)