通販商品の化粧箱、ココにご注意!

近頃よく感じることの一つとしてインターネットショッピング、いわゆるネット通販の大きな進歩・発展というものがあります。

パソコン・スマホなどの、インターネットショッピングが利用可能な端末の普及が拡がった事も含め理由は様々あるようですが「本当に便利な時代になったなぁ」と感じるわけです。

もちろんこれは私自身が一利用者として感じる事だったりもするのですが、実はパッケージ会社の営業として、という形で感じる事も実際に多かったりしております。

さて、それは一体何故でしょうか?

答えとしては簡単な話なのですが、一番はネット通販用の商品を入れるための化粧箱に関してご用命をいただく事が以前と比べ格段に増えているからなのです。

工場での製造に限らずホームページなどからのお問合せいただく際にも、「(ネット)通販のための商品を入れる箱を作りたいのですが」との内容がかなりの率を占めるようになってきております。

今回はそんな通販商品用の化粧箱について、お送りさせていただきます。

「化粧箱(全体)」に求められていること、とは

「化粧箱(全体)」に求められていること、とは

最初に、ネット通販用と言わず全体的に化粧箱などパッケージというものに求められているものとは何か、何を目的としているのかということについてお話しします。

まず一つは『保護』。

化粧箱含めパッケージにおいて求められている事・目的としている事と言えば、何よりもまず「保護する」ということだと言えます。ましてや中に入るモノの多くは「商品」であるわけですから、これは外せませんね。

「強度」という言葉が使われているのも見かけますが、これも『保護』のための一つと考えてよいでしょう。「保管」「保存」なども皆ここに入ります。

そしてもう一つに『美粧性』。

いわゆる「見た目」ですね。実際は紙の風合いや質感なども含みますので厳密には「見た目」も含むとなるわけですが、判りやすい言葉ではるのかなと思われます。

デザインや表面加工、時には形状をも以て化粧箱を装飾することで、中に入っている品の価値を上げたり、その品の特徴やイメージを伝えたりすることが可能です。その反対に『美粧性』を損なえば価値もイメージも損なってしまうこととなりますので、それこそ中に入っているものが商品であれば売れ行きの増減にも大きく関わってくるのがこの『美粧性』であります。これもまた、大いに外せないところなわけですね。

少々乱暴ではありますが、文言・アイキャッチなども一旦ここへ入れてしまいます(笑)。

他にも『機能性』や『安全性』『バージン性』といった様々な要素が多々あり、商品の種類や目的によってで都度重視され求められることとなります。『機能性』の一部ではありますが、商品をセットする際の『作業性』を追及している化粧箱というのもあります。

普段何気なく手にしている化粧箱でも、何を重視した化粧箱なのかという視点で見てみると面白いかもしれませんね。

ちょっと脱線しましたが、『保護』と『美粧性』こそがパッケージに求められている二本柱とも言えるほどに重要な要素であり、もし皆様がパッケージを制作する暁には必ず一度は考慮しなくてはならないとても大事な点なのであります。

化粧箱制作においても重要課題である『コスト』と天秤にかけて、皆様が一番頭を悩ませるのがこの二つ、と言っては怒られてしまうかもしれませんがそれもまちがいではないでしょう(笑)

「通販商品の化粧箱」に求められていること、とは

「通販商品の化粧箱」に求められていること、とは

では次に、「通販商品用」に焦点を絞った時の化粧箱に求められることをみてみましょう。

もちろん化粧箱は化粧箱、『保護』と『美粧性』が求められる大きな要素であることは変わりません。

しかしながら、通販用の化粧箱に限って言うならば、『美粧性』は『保護』と違って少しばかり軽視されがちであると言えます。

店舗販売(店販)の品と比べ通販では、買う前に実際に目にしたり手に取ったりすることは叶わないために、状況として各々の化粧箱に備えられた『美粧性』がもたらす訴求力が存分には発揮され難いから、というのがその理由となります。

また、通販では商品のアピールや与えるインパクトなどを必ずしも化粧箱に頼る必要がなく、ページにおける商品写真・説明・アイキャッチなど化粧箱以外のところに手段を講じることが可能なであることも理由となっております。

化粧箱に『美粧性』がそこまで求められない・求める必要がないとなれば、当然ながら先程の「コストとの天秤」の話にも繋がるわけで。

費用対効果、ということですね。

決して通販商品の化粧箱の全てがと言う話ではありませんが、『美粧性』にあまりこだわらない=あまりコストをかけないという品が比率としては多いように思われます。

届いて目にしたときのことを考えれば『美粧性』について一顧だにしなくなるということもないのでしょうけれども、商品ページにその商品の化粧箱の写真が全く載っていないなどというのを多々目にしますと、商売柄ちょっと悲しかったり寂しかったり。。。

その分『保護』については、通販には郵送・発送というものが付き物であるために重視されがちです。

通販商品を扱う会社様の中にも、化粧箱を更に外装ダンボールに入れて送る場合であってなお、化粧箱の強度や擦れ・傷に対する表面加工の選定に重きを置くところが多くあるように感じます。

たしかに、注文して届いた商品の箱が傷んでいるというのは遠慮したいところですね。箱が傷んでいるという事実と別に、商品に傷が入っていないかも開けるまで気になってしまいますし、諸々の不信感も与えてしまうかもしれません。

通販商品の化粧箱・パッケージについては私共ケイパックも『保護』についての観点は常に持つようにしており、原紙の厚みや形状による強度についてアドバイスさせていただいております。いつでもご相談ください。

送料と箱の厚みに関するポイントはこちらの記事でも触れさせていただきました。
>>様々な通販用配送箱(外箱)の形状を見てみる

商品にも合せて「通販商品の化粧箱」の仕様を考える

商品にも合せて「通販商品の化粧箱」の仕様を考える

さて、今回は「通販商品の化粧箱」についての基本的な特徴をお伝えしました。とは言え、実際には中に入る商品によっても『保護』も『美粧性』も変わってくるところはあります。

例えば中に入るのが高価な商品の場合。

商品が高価、それは即ち上代も高額になるということですから『保護』については郵送・発送を念頭に置いて、よりしっかりと対策をしなければいけません。でもそれは、高額な商品に限らず「通販商品の化粧箱」であれば基本とも言える点であることはお判りいただけているはずです。

価格の安い商品であっても壊れやすい品であれば、対策を怠るわけにはいきません(まぁ、これについては通販と言わずどんな品でも「輸送」が絡む限りは言える事なのですが)ね。

ここで言いたいのは、高額な品であればたとえ店販でも通販でも『美粧性』を高めておくことが必要なのでは?ということです。高額な商品を買って、いざ届いたときに『美粧性』の低い化粧箱であったならば残念な気持ちになってしまう方が多いのではないでしょうか。

『美粧性』とコストダウンを天秤にかけてはいけない例ですね。

例えば中に入る商品が小分けしたサプリメントの場合。

1日1回1ヶ月分が30包に分れている商品が、たとえどんなに『保護』を高めた化粧箱であったとしても開けたらバラバラになって捨てるしかないような形式の箱に入って届いたとしたらどうでしょうか?

別の容器・袋にでも入れ替えれて保管すれば良いだけのこと、という方もいらっしゃるかもしれません。

それでもきっと、「ここまでしっかりしていなくてもいいから、何度も開け閉め出来て分包の保管と取り出しに向いた箱の方が良かった」と感じる方は沢山いらっしゃるのではないでしょうか。

これは『機能性』が低すぎたという例ですね。

ちょっと簡単にすぎました、このような例ですと「何を当たり前の話を!」と思われることでしょう。そのくらいはっきり判るという例でもありますので。ただ、化粧箱に求められることというのが都度変わるものだということは十分に伝わったかと思います。

もちろん、実際にはこれほど判りやすい事例ばかりではありませんので、なかなかに気付けない場合もあったりします。ただ、常に目的に合った仕様を考える必要があるということ、ココが重要なのです。もし今後、通販商品に限らず化粧箱の制作を行う際には、是非念頭において進めていただけたらと思います。

化粧箱の制作をお考えの方、こちらの記事でサンプル作成について紹介しましたのでぜひご覧ください。
>>オリジナルな化粧箱をつくる手順を確認してみる

ちなみに私は上の例に近い事例に出会ってビックリした事があります(笑)

私共は、『保護』も『美粧性』もなんでもお任せを!のケイパックです。

「〇〇のパッケージを作りたいので、相談したい!」などございましたら是非ともご連絡ください、いつでもお待ち申しております。