大手企業さんに限らず、と言いますか、むしろ中小企業さんの方がより通販に注力されようとしているようにも見受けられます。
それゆえにご存知のように【厚み】にこだわられる企業さんがとても多く、先日もこのような会話がありました。
お客様:『この容器23mm厚だから、箱は24mm以内で大丈夫だよね』
私:『化粧箱としては24mmで大丈夫ですが、もしかして配送料の関係ですか?』
お客様:『もちろんそうだよ。25mm以下でないと送料が高くなって、コストが合わないんだ。だから、化粧箱が24mmなら、25mm厚の配送箱にはいるよね?』
私:『配送箱は板紙ですか?』
お客様:『いやいや、強度の問題があるから、もちろん段ボールだよ』
私:『それでは無理がありますよね。段ボールは厚みがありますし、まして上と下と最低2枚分の厚みが増えますからね。』
お客様:『え~!ダメか!板紙で配送箱は無理かなぁ。。。。。段ボールの厚みをギュッとつぶしてもダメかな??。。。。。真ん中の方に配置すれば、その真ん中は盛り上がるけど配送箱の4辺の部分は25mmになるからOKかな?・・・・・』
多少デフォルメしておりますが(笑)、似たような会話は紙器営業の方であれば少なからず経験されているのではないでしょうか?
まぁ、それだけ『送料』というのが重要なウェイトをしめてくるものであり、だからこそ皆さん必死に頭を使って、なんとかしようと努力されているのだとは思います。
ちなみに最後の【真ん中の方に配置すれば、その真ん中は盛り上がるけど配送箱の4辺の部分は25mmになるからOKかな?】という件は、周囲が25mmでも、一番厚い真ン中部分が(この場合は)25mmを超えればアウトですのでお気を付け下さい。
通販用配送箱(外箱)の形状も色々あります。
外装段ボールで梱包するときは、普通最後にガムテープ止めするのが必須ですよね?中身の重要度によっては、I(アイ)貼りではなく、H(エイチ)貼りする必要が出てくるかもしれません。
まぁ、通販用の厚みの薄い外装段ボールであれば、一般的なA式のミカン箱の形状ではなく、N式やヤッコ型の形状になるので、天地両面のガムテープ貼ではなく、天面のみのテープ止めにはなりますが・・・。
それにしても!です。梱包が数個だけであれば、たいして気になるほどのこともないのですが、何十個・何百個となってくると、外装段ボールに封をするだけでも一苦労になります。考えただけでも気が遠くなりそうです。
そして、そういう要望が大きくなると、ちゃんとそれに対応するような形状がでてくるから不思議なものです(笑)。通販事業が成功する=発送数量が増えるということなので、梱包する外装については、厚み以外にも『簡易性』が求められてきます。2つほど例を挙げて見ていきましょう。
テープレスタイプの通販箱
こちらは差込部分の形状&差し込み口の形状を工夫することにより、一回閉じてしますと簡単に開かないというタイプです。
これは、テープをなくすことにより、その作業性の簡易化をはかり、もちろん作業時間短縮・テープ代削除といったコストダウンにもつながります。(ちなみに、画像では見えにくいかもしれませんが、開け口は別にあります)
送り状で封緘タイプの通販箱
こういう呼び方かどうかは知りませんが(汗)読んで字のごとくです。
画像を見て頂ければ一目瞭然ですが、組立方は非常に簡単!天(フタ)となる2面の両サイドについている差込をさすだけです。
組立としては以上終了で最も簡易と言える形状に仕上がってます。
しかし、これだけではもちろん簡単に開いてしまいますので、封緘するテープが必要になります。
そこで!
封緘テープの代わりに、送り状を貼ってしまおうというこの発想が素晴らしい形状です。すなわち、どうせ必ず送り状を貼らないといけないのであれば、その送り状自体を封緘テープと使用しようということなのですね。これは私の中では一押しです。
機会があれば、是非一度採用して下さい。
なお、外箱(外装箱)や内箱について、もっと詳しく知りたい方は以下の記事を読んでみてください。
外箱の種類や選び方を見てみる
通販用配送箱の中(化粧箱)の形状も色々あります。
外装の厚みを薄くしないといけないということは、当然、中に入れる化粧箱も薄くなくてはいけません。そうなると『底組み箱や底ワンタッチ箱は無理があるな』等々の形状の制約が出てまいります。
一番最初に思いつくのはキャラメル箱ですね。
ただ、このキャラメル箱形式だと、その寸法によっては非常に開けづらくなりますし、それ以上にお客様からよく言われるのは『安っぽく見える』です。
ということで、それを少しでも解消しようとしたのが、です。一時期『フルーツ青汁』関係が人気となりましたが、これらはすべて封筒タイプです(各配送会社さんで見られる【レター型】の配送ケースのような形状です)。
しかし、それでも『もうちょっと高級感が欲しい』ということや、そもそも『マチがなくてはならない』というようなパッケージが必要なときには下記のような形状もございます。
私的には一番オススメの形状です(もちろん中身にもよりますが)。
画像をご覧頂ければ、内容は説明するまでもないので割愛しますが、この形状が良いということであれば、是非、当社にお声がけ頂ければ幸いです。