パッケージや印刷物を発注する際、見積書に「製版代」と「印刷代」という2つの項目が並んでいて、「なぜ両方請求されるのだろう?」「製版と印刷は何が違うのだろう?」と疑問に思ったことはありませんか。
製版と印刷は、どちらも印刷物を作るために欠かせない工程ですが、その役割やコストの発生タイミングは全く異なります。
本記事では、製版と印刷の明確な違いや、見積書に記載される「製版代」と「印刷代」の仕組み、デジタル印刷との違いまで、パッケージ発注者向けにわかりやすく解説します。
製版と印刷の違いとは?わかりやすく解説

製版と印刷は、印刷工程において全く別の作業を指します。
この2つの違いを「ハンコ」に例えてわかりやすく説明します。
製版は「ハンコを作る」工程
製版とは、デザインデータをもとに、インキを転写するための「版」を作り出す準備工程のことです。
ハンコに例えるなら、「ゴムや木を彫って、ハンコそのものを作る作業」が製版にあたります。
どんなに素晴らしいデザインデータがあっても、この「版」がなければ印刷機で大量に刷ることはできません。
印刷は「ハンコを押す」工程
一方、印刷とは、作られた版にインキを乗せ、紙などの素材に実際に転写して大量複製する工程のことです。
ハンコに例えるなら、「完成したハンコに朱肉をつけて、紙にペタペタと連続して押していく作業」が印刷にあたります。
製版で作られた「版」を使って、実際に製品(パッケージやチラシなど)を形にしていくのが印刷工程です。
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見積書の見方:製版代と印刷代の違い


製版と印刷の違いが最も顕著に表れるのが「コスト(見積書)」です。
発注者が知っておくべき、製版代と印刷代の違いを解説します。
製版代(初期費用)が発生する理由
製版代(版代)は、版を作るための材料費や作業費であり、初回のみ(またはデザイン変更時のみ)発生するイニシャルコスト(初期費用)です。
フルカラー印刷(CMYK)の場合は4色分の版が必要になるため、4版分の製版代がかかります。
特色(金や銀など)を追加する場合は、その分の版代がさらに上乗せされます。
印刷代(ランニングコスト)の決まり方
印刷代は、実際に印刷機を動かして刷るための費用であり、枚数(ロット数)に応じて変動するランニングコストです。
印刷代には、インキ代、用紙代、印刷機を動かすためのオペレーターの作業費や機械の稼働費などが含まれます。
たくさん刷れば刷るほど、1枚あたりの印刷単価は安くなる傾向があります。
再発注(リピート)時の費用の違い
一度作った版は一定期間保管されるため、デザインや仕様に全く変更がないリピート発注(再版)の場合、製版代はかからず、印刷代のみで生産可能です。
そのため、初回発注時よりもリピート発注時の方が、トータルのコストは大幅に下がります。
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製版が必要な印刷(オフセット)と不要な印刷(デジタル)

印刷方式によっては、そもそも「製版」という工程が存在しないものもあります。
代表的な2つの印刷方式の違いを解説します。
有版印刷(オフセット印刷など)の特徴
オフセット印刷などの「有版印刷」は、その名の通り「版」を作って印刷する方式です。
パッケージ印刷の多くは、このオフセット印刷で行われています。
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無版印刷(デジタル印刷・オンデマンド印刷)の特徴
デジタル印刷(オンデマンド印刷)などの「無版印刷」は、パソコンのデータから直接プリンターで印刷する方式です。
家庭用やオフィス用のレーザープリンターと同じ仕組みです。
パッケージ発注時に注意すべき製版と印刷のポイント

最後に、パッケージを発注する際の実務的な注意点を2つ紹介します。
デザイン修正が製版代に与える影響
「文字を1文字直すだけだから、修正費用はかからないだろう」と思われがちですが、有版印刷の場合は注意が必要です。
たとえ1文字の修正であっても、その文字が含まれている色(例えば黒)の版を丸ごと作り直す必要があります。
そのため、修正した色数分の製版代が再度発生してしまいます。
入稿前のデータ確認(誤字脱字のチェックなど)は、コスト削減のために非常に重要です。
ロット数に応じた印刷方式の選び方
製版代と印刷代のバランスを考慮し、ロット数に応じて最適な印刷方式を選ぶことがコストダウンの鍵です。
まとめ:製版と印刷の違いを理解して最適な発注を

製版は「版を作る準備工程(初期費用)」、印刷は「版を使って刷る量産工程(ランニングコスト)」という明確な違いがあります。
この違いを理解しておくことで、見積書の妥当性を判断したり、リピート発注時のコストを正確に予測したりすることができます。
株式会社ケイパックでは、お客様の希望するロット数やご予算に合わせて、製版代と印刷代のトータルコストが最も安くなる最適な印刷方式をご提案しています。
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