厚紙に印刷⇒表面加工⇒打ち抜き等々の各工程を経て、化粧箱・パッケージを作成する最終工程が【貼り】になります。そして、まさしく上記画像が、この貼り工程で使用されるサックマシンと呼ばれる機械になります。
この『貼り』については、色々な呼び方があります。
・グルアー
・製函
・糊貼り
・サック貼り
弊社では『お客さまご招待日』という日を年4回設けて、当工場をご見学頂いているわけですが、お客様が足を止めて・一番興味深くご覧になられるのが、この『貼り工程』になります。
箱を開いた形状のものが、機械上を流れながら、折られたり貼られたりしていく様子がよく見え、工作のように原理は分かりやすいので面白くご覧頂けているものと思います。
弊社の工場見学会について詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
しかしながら、この貼り工程は、製品1つ1つ形状が異なりますので、ガイドの巾調節等々、その都度微妙な調整が必要になります。また、コスレ傷等々出やすい工程でもありますので細心の注意が必要です。
また、糊付けもガン(噴射式)タイプの場合は、高速に流れるブランクにピンポイントで当てなければいけないので、これもタイミング調整等々が必要です。
※【ブランク】とは、打ち抜き後の展開状態の製品を言います。
※糊付けにはその他にコロを使った転写タイプの塗布もあります。
※材質・表面加工により糊剤も選定が必要です。
そして、貼り工程の中でも一番最後に圧着部分があります。
これは、2つのベルトコンベアを上下に積んだようなものの間を一定時間を掛けて通過させます。ブランクに糊を付けて貼り合せたものでも、すぐには引っ付かないので、一定時間圧をかけて行くことで密着させるためです。正確に言うと、この段階では完全に密着しているとは言えません。が、時間の経過とともに貼り強度が増し、納品までには密着している状態となります。
そして、化粧箱を生産する工程の中での最終工程でもありますから、それまでの工程以上に数量管理や品質管理を徹底し、不良品を流出させない仕組みでもって生産していることは言うまでもありません。(もちろん、グルアのみならず、他の機械においてもカメラによるチェック機能も装備しており、より安全性の高まった体制で作業をしております。)
このような貼り工程を形状毎に各々の特徴等々を見ていきたいと思います。
化粧箱の製作 ~キャラメル箱(サイド貼り)編~
このキャラメル箱ですがなぜそのように呼ばれているかというと単純にキャラメルを入れる化粧箱として使用されていたからだそうです。えらい単純ですね。
さて、そんな見た目も名前も単純なキャラメル箱はやはりというか、組み立て方も非常に単純で①胴体を起こす。②上下の蓋を差し込み口に入れる。以上!てなものです。
そして費用の方も貼りのみでの比較を行えば地獄底箱と並んで最もお求めやすくなっております。
そんなわかりやすい箱なのですが、だからといって機能が低いかといえば決してそうでもなく、例えば差し込みの部分に「引っかけ」を作り蓋を開けにくくしてけやすくしてみたり、多少重量のあるものでもダブルロックで耐久性を上げてみるであったり、ミシン目を入れて横から開けられるようにする…等々、色々な工夫を入れる余地があったりします。
とにかく世に出回っているキャラメル箱も結構細工が施されていることがありますので皆様もご興味があれば一度、コンビニやスーパーで眺めてみてください。
意外に面白い発見があるかもしれませんよ。
キャラメル箱の詳しい形状や見積もりまで知りたい方は以下の記事をご覧ください。
化粧箱の製作 ~地獄底箱(サイド貼り)編~
地獄底箱とは、その特徴は簡単に言うと『サック(キャラメル)箱と底ワンタッチ(横底貼)箱との中間』というとこでしょうか?
まずは、百聞は一見にしかずということで下記写真を参照下さい。
1、コの字の部分を山折りにします。
2、左右対称になっている2つの小さい部分を山折りにし、先に折っていたコの字部分の凹部分にひっかけます。
3、最後に残った山のような部分を山折りにして1・2ではめ込んだ中に
落とし込んでやれば完成です。
このように箱の底を手で組立てていく形状の箱のことを『地獄底箱』と言います。
メーカーによって『底地獄箱』という場合や、『底組み箱』とか『インターロック式箱』とか『アメリカンロック式箱』とも呼ばれています。
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地獄底形式の箱の名前の由来
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ちなみに、なぜ『底地獄』なんて言うのかですが。
語源の由来を調べていくと『奈落の底』に行きつく
ようです。
①『奈落の底』→抜け出すことの出来ない状況・状態
②『奈落の底』とは『地獄の底』のこと。
この①と②から、抜け落ちない(化粧箱の)底形状を→
『地獄底』というようになったようです。
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さてこの地獄底、展開図面を見ていただければわかるように糊貼りは前回のキャラメル箱と同じで横に貼るだけです。なので貼り加工賃としては最も安価なものと言えます。
ではキャラメル箱との違いを簡単にいいますと底の強度が強い・組立により手間がかかる。の2点になります。
まあ単純な話なのですがキャラメルよりも組み合わさっている部分が多いので底の強度が強くしかし、その組み合わせることに手間がかかる。ということです。
地獄箱の形状や発注できる事業者・メーカーについては次の記事をご覧ください。
>>地獄底の詳しい形状・発注できる事業者・メーカーを見てみる
地獄底形式の箱を製作する際の注意点!
キャラメル箱の場合、陳列する際、立てて置く場合は底が差し込み式のフタになり、若干外側に丸く反っていますので、安定が悪くなります。
また、吊下げタイプの場合は、中のものが抜け落ちる可能性が出てきます。
同様に『中箱』として使用する場合も、中の化粧箱(個箱)が落ちやすくなるでしょう。
そういう場合は『底ワンタッチ箱』がベストです。安定性・底強度的にもサック箱より優れています。【『あれっ?地獄底箱ではないの??』という声が聞こえてきますが・・・(笑)】
ただ、この『底ワンタッチ箱』はサック箱に比べればコストUPになります。
そこで!(お待ちかねの)『地獄底箱』ということになります。
コスト的にはサック箱とそれほど変わらず。安定性・底強度という面では⇒
サック箱<地獄底箱<底ワンタッチ箱 となる訳です。
ただし、ここで注意点として3点ほど。
① 底を組む必要がありますので、その分、手間と時間がかかります(=もちろん作業賃というコストがかかるということでもあります)
② 中身の底形状がフラットではなく、鋭角なものであれば荷重が1点に集中し、底が抜ける可能性が出てきます。
特に、地獄底形式の箱を制作する際には上記2点にご注意頂ければと思いますが、それ以外には・・・・・・
③あまり詳しくない方であると、『組み方が分からない』ということもございます(慣れれば簡単なんですけどね)。
地獄底形式の箱にデザインする際の注意点!
地獄底形式の箱の底を組んだ際に隠れてしまう部分があります。
展開図の上にデザインをした際に、この隠れてしまう部分にデザインを入れてしまわないように注意しましょうねということです。
『箱の底にデザインなんて』と思うかもしれませんが、リサイクリマークやバーコード、その他ちょっとした注意書きなどよくこの部分に印刷されています。
実は、私も以前やらかしたことがあり、リサイクルマークの一部が隠れてしまい、ちょっとカッコ悪いことになってしまいました。
【デザインはお客さまから頂いたものなので、厳密に言うと『隠れてしまう位置にデザインされているのに気付かなかった』ということなんですが・・・・・でも、プロとしてはお恥ずかしい限りです(汗)】
~~~~ちなみに~~~~
これは、底地獄箱に限らず、底ワンタッチ箱にも同じことが言えます。
この底ワンタッチでも展開図上の底部分に隠れてしまう部分があります。
というか半分くらい隠れます(笑)
もっと言うと、2つ折りのヘッダーでも、折返した際、最下部になる部分が10~20mmは隠れてしまいます。そこに『品名』なんて入れようものなら、大参事です。
その他、組立箱しかり、単純なキャラメル箱でも、厳密に言えば、差し込みフラップは隠れて見えない部分ですよね。。。開ける時に見えますが!
まぁ、この部分について言えば、あえて開けた時に見えるように文字を入れたりすることもありますが・・・・『お買い上げありがとうございます』なんて!
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箱(に限らず、立体物)であれば、必ず一度組み立ててみましょう!!
これは本当に大事なことです。底部分だけでなく、側面・天面等々でも『つながるはずのデザインがつながっていない』とか、ウソのような本当の話がまれにあります。
皆さまもお気を付け下さいませ。
化粧箱の製作~底ワンタッチ箱(ワンタッチ底貼り)編~
地獄底箱と打って変わって組み方はとても単純で倒れた状態の箱を起こすだけです。
キャラメル箱や底地獄箱などのサイド貼りに加え、底部分にも2か所糊貼りをおこなっていることからこのように一動作で箱にできます。そして一動作で箱になることから『ワンタッチ底箱』や『底ワンタッチ箱』と言います。
また、この箱は他にも『横底貼り箱』とも呼ばれており、これの理由は既に書きました通り横と底に糊貼りを行うためです。
さて、ではこのワンタッチ底箱=横底貼り箱の利点としては
1、組立が容易である。
既に書いてある通り倒れた状態から起こすだけでいいので組み立てにかかる手間がキャラメル箱や地獄底箱などよりも少なく、作業効率を上げることが出来ます。
2、底面の強度が高い
これまた既知の事柄になりますが、底面が糊貼りされておりますので、当然糊貼りがなされていないキャラメル箱・地獄底箱よりも重い商品を入れることが出来ます。
ただし、性能が良い分コストはサイド貼りよりも高くなってしまうので、そこは要検討になるかと思います。
というわけで、作業工程の効率化や重い商品を詰める必要がある場合などサイド貼りに対してコストアップ以上の利点がある場合にはこのワンタッチ底箱をご一考下さい。
化粧箱の製作~両サイド貼り箱(両サイド貼り)編~
蓋・身式組立箱の両サイド貼りや、既に化粧箱や貼り箱・プラスチックケースなどで十分に商品保護が成されている商品などで訴求性を高める目的で使用されるスリーブなどの必ずしも糊貼り加工を行う必要が無い紙器(差し込みフラップを用いて止めるタイプのものなど)に対して糊貼り加工を行うことの利点について少し紹介していきたいと思います。
糊貼り加工における利点
①
常にわかりやすい利点として糊貼りが行われている分ただ折りこんだり差し込んだりしているだけの箱に対して糊によって接着されているため紙器としての強度が増します。
折り返したり巻き込んだり蓋を被せたりと二重三重に支えあう構造になっている蓋・身式組立箱はともかくただ差し込んで止めているだけのスリーブは糊貼りを行った方が確実に強くなります。
②
組立が簡単になります。組立のために折り癖をつけて左右を折りこんで天地でフラップを巻き込んでととにかく手間のかかる蓋・身式組立箱が既に糊貼りがされているために糊貼りされている左右を立ち上げて天地を折りこむだけで済むようになります。
さらに、元々組立工程の半分程は機械によって行われているようなものなので手作業の介在する余地が少なく、またその手間も安易になりますので安定して綺麗な箱を組立やすくなります。
スリーブはそもそも組立自体必要無くなります。ただ倒れている箱を起き上がらせるだけの作業で完成です。
そして同じような意味になりますが、作業の手間が少なくなりますのでその分の時間が短縮されます。時間が短縮されるということは、その余った時間をさらに別の作業に回すことができますので、その商品の作業賃が安くなる以上のメリットになりえます。
ケイパックでは、工場の見学会を行っています。箱の制作過程を詳しく知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
糊貼り加工における注意点
貼り加工を加えることにより生じる問題点…というと少し語弊があるかもですがとにかく貼り加工を行わなかったときに比べて困ることを紹介していきます。
とても単純かつとても重大な問題でありますが、やはり、トムソンまでで製造工程終了となるものに比べて糊貼りの工程が増えるのでその分だけ加工賃が上乗せされ、その分だけ単価に上乗せされます。
しかも単純に貼り工程が追加されるだけで単価に貼り工程がそのまま乗るだけならまだしも様々な条件下においては他の加工賃まで上昇することがあります。
その代表的なこととしては表面加工にニスを使用している場合やフィルム貼りを行っている場合です。ニスは表面加工において最も安価に行えますが糊が付かないという問題があります。そのため糊貼り加工がある場合は糊を付ける箇所にはニスが乗らないようにするための版を作製する必要があります。
となりますと貼り加工を行わなかったときに比べて貼り加工賃に加えてニス用の版の作製賃も追加されるというわけです。
また、通常のフィルム貼りではも糊が付着しませんので糊貼り用のS-648という通常に比べて高価なフィルムを使用する必要があります。
そのため貼り工程を増やしただけなのに比べてみると随分単価に差が発生することも起こりえます。もちろんこれらは表面加工を施している表面に糊貼りを行う場合において発生するものですので紙の裏面に貼り加工を行う場合=ギフト箱の蓋・身式組立箱の両サイド貼りなどには発生しないこともありますが加工の仕様によってはそういうことも考えられます。
逆に貼り工程が加わることによる強度の上昇によってトムソンまでの物なら必要であった巻き込み等が必要なくなったりで使用する紙の寸法が小さくなり、貼り加工賃分の上昇こそあるものの他の部分で加工賃が下がり、想定していたよりも単価上昇が抑えられることも考えられます。
もし既存の商品の組立の手間を減らしたいと思っておられるのならば
貼り加工を加えることを考えてみてはいかがでしょうか?
逆に紙器の仕入れを安くしたいならば貼り加工を無くした場合どうなるか?というのも考えてみれば面白いかもしれません。
貼り工程(グルアー加工)の『のり』について
グルアーに使用される糊のタイプは大きく分けて2つあり、1つは転写用、もう1つはノズル用になります。
ノズルを使って噴射式で糊を吹き付ける方法は転写式に比べ歴史が浅く、使用される糊のタイプも比較的少ない状況です。
弊社では中でも汎用性が広く、且つ、貼り強度の高いものを選んで、その1タイプで対応しております。
また、転写用の糊に至っては糊を付ける化粧箱の材質や表面加工などによって糊の適正が分かれ、弊社でも複数の糊を常時使い分けることによって糊の接着強度に問題が発生しないように注意しております。
糊の接着強度を計る上で困難になることと言えば、接着に際する問題がないかどうかの目視確認を完全な状態で行うには糊を接着させてからおおよそ丸一日置かなければ判断できないと言う点にあります。
しかもこれは、通常温度選定(室温が20度という仮設定)の場合であり、低音設定(室温が5度という仮設定)の場合は丸2日置いてからでなければ判断できないこととなっております。
これは糊に含まれる水分が完全に抜け切る状態までの時間をおおよそで設定しているものでありますが、水分を飛ばせば良いからといって、熱風を当てて無理やり乾燥させたとしても、その際に起こるであろうその他の現象が何らかの作用を起こす可能性が残されますのでよろしくありません。
とは言え、この目視確認を完全な状態で行ってから作業を進める・・・というわけには参りませんので、これまでのデータから万全であろう糊を選択して作業を進めるというわけです(もちろん、完全な状態ではないとは言え、機械貼りをしている最中に糊の接着確認を欠かすわけにはいきません)。
化粧箱の貼り方一覧・ミニ知識(ヘッダーも貼れます)
いままでご紹介してきたものの、そうでないものも、合わせてザクっと簡易解説させて頂いたものを最後にまとめておきます。
《サイド貼り》
サック箱とかキャラメル箱、もしくは地獄底形式の箱のタイプの貼り方をサイド貼りと言います。
サイドに糊しろがあり、その糊しろに1本のライン上に糊を走らせ、折りたたんで貼り上げます。
グルアーの貼り方の中でも一番簡単で、貼るスピードも上げやすく、且つ、デリバリ部での貼り上がった化粧箱の取り上げも検品箇所が少ないことから比較的容易であります。
《両サイド貼り》
額縁がない蓋・身形式の化粧箱のタイプの貼り方を両サイド貼りと言います。
両サイドに糊しろがあり、その両サイドのフラップを各々180度折り曲げて1つ隣のフラップに貼り合わせる方法です。
サイド貼りと比較しても遜色のないスピードを出すことも可能ですが、いかんせん貼り上げた後の形状が両サイドに厚みがあり、真ん中あたりは1枚の薄い状態になることが多く、多くの場合カールした状態になりやすく、梱包がしにくいのがネックとなります。
その為、弊社ではこのような場合は特別な理由がない限りケース詰めを基本とし、クラフト包装仕上げをすることはあまりありません。
その方が梱包後の荷崩れなどの防止にも繋がりますし、在庫管理する上でも好ましい状態を保つことが出来ますし、もちろん、お客様の荷扱いを考えてもケース詰めの方が良いからです。
《ワンタッチ底貼り》
箱を起こした時に底が自動で組み上がる形式の化粧箱のタイプの貼り方をワンタッチ底貼りと言います。
キャラメル形式で見られたサイド1本の貼り方とは異なり、加えて底部を折りたたみながら2箇所を糊貼りいたします。
サイド貼りに比べ底部の2箇所を貼ることからスピードも遅くなりますし、検品に要するチャック項目も増えますので、難易度が高くなります。
とは言え、サイド貼りと負けず劣らずよく使用されるタイプの化粧箱でもあり、オーソドックスな貼り方でもあります。
仕上がりの見かけは地獄底形式の化粧箱とよく似ているわけですが、ワンタッチ底形式の化粧箱は箱を起こすと同時に底が組みあがってしまうので、箱を組み立てる作業が軽減されますので、グルアの貼り工賃のUP度と作業性の軽減性とのバランスでどちらがお得な方をチョイスしていただければよろしいかと。
《四隅貼り形式(4コーナー貼り)》
トレータイプだとか底面が広く高さが浅い形状の化粧箱の角四隅を貼るタイプの貼り方を四隅貼り形式(4コーナー貼り)と言います。
4つの小さなピンポイントに糊を着け貼り合せて行きますし、貼り合わせる前の折り曲げ工程も複雑になりますので、貼るスピードはワンタッチ底貼り以上の遅くなります。
また、高さが浅いものが多いので必然的に糊貼りをする部分が小さく付着させる糊の量に限界が生じます。
それゆえに構造上、その他の形状の化粧箱以上に品質面で注意しなければならず、検品への精度もより正確性が求められます。
中身の商品の状態によっては化粧箱から取り出す際に広い面から『ガバッ』と開けたいものはありますし、そのような商品の時には欠かせない化粧箱の形状であります。
《特殊貼り形式(その他の貼り)》
特殊貼りということで、その他の貼り方を一括りにしてしまいましたが、先の4つのオーソドックスな貼り方以外にもさまざまな貼り方があります。
たとえば・・・
(太鼓貼り)
エジソンパックと呼ばれる“マチ”がなく天底面が楕円形で、且つ、中心が凹んでいる形状のもの
(フック貼り・ヘッダー貼り)
店頭で吊り下げるために要するヘッダーと呼ばれる部分を折り曲げて貼り合せます。
(両サイドカマス貼り)
小物の宅配の際に使用するような薄型のパッケージ。正面から延びたフラップを180度折り曲げ正面と重なるようにし、サイドが出ている糊しろで糊貼りします。
(四隅+側面貼り)
蓋・身形式のカッター箱のタイプの化粧箱で角の四隅と四つの長短側面の外面と中面を貼り合せておき、且つ、中側へ折りたたんでおくことで箱を起こし時に箱が組みあがっている状態になります。
(四隅+長側面貼り)
先の四隅+側面貼りとよく似ておりますが、こちらの貼り方は額縁付のカッター箱の際に必要な貼り方で四隅と長側面から出た先にある底面に当たるフラップとの貼り合せをすることで箱を起こし時に箱が組みあがっている状態になります。
(四隅+長側W面貼り)
先の四隅+長側面貼りをさらに発展させた貼り形状で、こちらの貼り方は内額縁付のカッター箱の際に必要な貼り方で四隅と長側面の外面と中面との貼り合せと長側面から出た先にある底面に当たるフラップとの貼り合せをすることで箱を起こし時に箱が組みあがっている状態になります。
と、このような様々な貼り方があります。
もし、「こんな形状の化粧箱、貼れるかなー?」といったようなことがございましたら遠慮なくお問い合わせください。