化粧箱を印刷するにあたっての四方山話・・・

化粧箱を製造するにあたって色々な話があります。

今回は印刷に的を絞った話をしていきたいと思います。

主に、印刷方式としては『平版印刷』『凸版印刷』『凹版印刷』『孔版印刷』の4種類があります。その各々の特徴は・・・(安易なネーミングですので)その名前からも分かるように・・・

『平版印刷』 ・・・ 版が平らで、水と油の関係を利用しインキを版に移し→一度、ブランケットに転写後→印刷物に印刷を行うのですが、その際、版上に親油性の部分と親水(=油をはじく)性の部分を作り、新油性の部分にだけインクが付くことにより、印刷デザインを再現する印刷方式です。

『凸版印刷』 ・・・ 版に凸凹があり、凸の出っ張った部分にインキを付け、印刷物に転写する印刷方式です。もっとも歴史が古く、原理が最も単純な印刷方式と言えます。分かりやすく言うと、印鑑とか、子供のころに学校で作ったイモ版です。

『凹版印刷』 ・・・ 凸版同様、版に凸凹があるのですが、今度は逆に凹んだ部分にインキを溜め、印刷物に転写する印刷方式ですが、構造は水車をご想像頂けると分かりやすいかも?グルグル回る水車が下からインキを汲み上げ、上がる途中で『ドクター』と呼ばれる刷毛みたいなもので、凸部分にもついているインキを、掻き落すことで、凹んだ部分にのみインキが残り、そこだけが転写されます。

『孔版印刷』 ・・・ 版に孔(あな)を開け、その孔(あな)からインキを落すことで、インキを転写する印刷方式で、シルク印刷が代表的なものでスクリーン印刷とも呼ばれます。これまた小学校の頃、鉄筆等で文字や絵を描き網をかぶせたうえで、上からインキを流し、ローラーでゴロゴロ、ゴロゴロ。。。。。そう、ガリ版印刷を思い浮かべて下さい。

我々の扱うオフセット印刷は『平版印刷』です。
化粧箱作成において美粧性・コスト・製造ロット・・・色々な点から総合的にに見て最もよく使用されている印刷方式です。

弊社のオフセット印刷について、詳しく見てみたい方はこちらの記事をご覧ください。
ケイパックのオフセット印刷の強みを知る

 

化粧箱のパール感を出すならグラビア印刷?

化粧箱のパール感を出すならグラビア印刷?

『パール紙が高い!』

お客さまの悩みのご相談がありました。

弊社が受注していた案件ではなかったのですが、色々話をしている時に、『この箱が高いんだよねぇ。まぁ、パール紙を使っているからある程度仕方ないんだけど・・・比較だけになると思うけど、同じ内容で(=同じパール紙を使って)一度見積もってみてくんない?』とのことで、見積りました。

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結果は・・・【やや安い】です(苦笑)。

まぁ最初から、たとえ少々安くても、初期費用等の実質的なことから、人間関係のしがらみのことまで色々あり、弊社に移すという可能性は、ほぼ”0”に近いのかもしれないというのは分かっていたのですが・・・・・同じ仕様内容ならば!

ということで、一緒に代替案も出しておきました。

それが、パール紙のかわりに『一般紙+グラビアパール』です。

大きさや仕様内容によっても異なりますので、一概には言えませんが、この場合は おおむねロット:3,000ヶで『パール紙使用』と『一般紙+グラビアパール』がほぼほぼ同額となりました。
ですので、3,000ヶ以下なら『パール紙使用』の方が安く、3,000ヶ以上なら『一般紙+グラビアパール』の方が安いということになります。

そして、この時の見積依頼ロットは 6,000ヶだったんですねぇ。

版型代を含めても充分おつりがくるくらいのコストダウン効果を提供することが可能は見積でした。
結果はもう言うまでもありませんね(笑)

どれだけお安くなるか、気になる方はぜひ一度お見積りください!
見積りを問い合わせる

 

どのように見積もりが作られるか、また製造会社がどのように商品を考えているか、、、

その他諸々のたくらみ(笑)を知りたい方はこちらをご覧ください!

見積もりや製造会社のたくらみを知る

 

~~~~~~~ここで再度少し印刷方式の話を~~~~~~~~~
『グラビア印刷』 ・・・ 印刷方式は凹版印刷で、版に凸凹があり、版の
凹部分にインキを溜め、印刷物に転写する印刷方式ですが、構造は
水車をご想像頂けると分かりやすいかも?
グルグル回る水車が下からインキを汲み上げ、上がる途中で『ドクター』
と呼ばれる刷毛みたいなもので、凸部分にもついているインキを、掻き
落すことで、凹んだ部分にのみインキが残り、そこだけが転写されます。
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最後に・・・化粧箱のネット印刷について

化粧箱のネット印刷について

インターネットが普及して随分経ちます。ネット販売されている物も多種多様になり、ネット通販でお買い物をすることが当たり前の時代になっていますね。

印刷物という商品をネットで頼むことも普及しています。

テレビCMでもネット印刷の広告がばんばん流れているので、皆さんも耳馴染みではないでしょうか。

名刺、ハガキ、チラシ、リーフレット、カタログ、パンフレットはもちろんのこと、団扇やシール、CDやDVDのジャケットなんかもネット印刷で購入することが出来ます。

化粧箱もネットで購入もで出来るんです。

最近、私も営業活動の中で、お客様から『今までは、ネットで頼んでいたんですよ。』や『ネットで頼んだら安いからね。』というようなお話しをよくお聞きしました。

ネット印刷での購入の一番のポイントはやはり価格ということでしょう。コストメリットは、購入される側にとって一番の要素になりすね。

なぜ、安く提供できるのか?

ネット印刷は、通販ですので、消費者側が商品を見て注文し、指定された日に「商品」が届きます。

発注やデータの入稿などのやりとりはすべてweb上で行われます。

つまり通常の印刷会社で営業が担っていたやりとりを、インターネットを通して行う為、印刷に占める営業マンの固定費用がいらくなり、その分、コスト削減が可能になっているんです。

その他、印刷に必要な資材を前もって大量に調達し大幅なコストカットをしています。用紙の種類などを絞って販売しているのもこの点が要因になっていると思います。

化粧箱の販売で営業マンがいないということは、ネット印刷で頼む場合、名刺やチラシ、カタログなどは寸法が決まっており、印刷データさえ、その寸法で作り依頼すれば、大丈夫です。材質についても、その製品に適した一定以上のもので、用紙されているので問題はないでしょう。

ただ、化粧箱(パッケージ)はそうはいかないと思います。

中に入る商品の大きさはもちろん、重量や材質などに合わせた、材質や形状などし事前のお打合せをし白ダミーを作成しお客様とともに確認作業をすることが大事な要素と考えます。

実際に、化粧箱ではないですが、私も以前のスマホのケースをネットで購入したのですが、失敗してしまいまいた。

購入の決めては、オリジナルで文字が刻印が出来るというものでしたが、WEB上の注文の手順で文字の種類・大きさ・位置などを選択していきました。

実際の商品が届いてみると、思っていたより文字は小さく位置が違っていたんです。注文の方法がまずかったのかもしれません。

また、材質や手触り感も思っていたものとは少し違っていたので、結局使った期間は短ったのです。

やはり、実際に物を見て(打ち合わせ)をして物を作る、購入することって大事だと思った次第です。

化粧箱は、ただ単に商品が入ればいいと言う物ではないと思います。

機能性や保護機能、如何に目を引くかなど果たす役割が多いパッケージですので、私たち営業マンがお客様と顔を合わせ、しっかりと打ち合わせをさせていただき、こだわりの良い箱をつくっていきたいと思っております。

このように、こだわってパッケージを作るには、化粧箱のデザインや色合いを意識する必要があります。
詳しい内容が知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。

こだわりのパッケージを作るための秘訣を見てみる

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長々と、あれやこれやと書き連ねましたが、当社が出来る事は、当社の設備を最大限利用して、経験と工夫でお客様の要望に近づける、いやお客様の希望を超える商品を適正価格で提供することが使命だと信じ頑張ってまいりますので、どうぞお気軽にご連絡下さいませ!!