前回の【作成時絶対に考慮すべき、販売におけるパッケージの役割とは】の冒頭で『当社独自のものもございますので、後程ご紹介させていただきましょう』とお伝えしましたが、今回のテーマがそれです!
パッケージにおいては、色々な場面でこのセキュリティが施されています。
当社の「SS-PAC」などもセキュリティ対策の一つで、陳列棚における開封防止に役立つ機能なので、その効用についてはこの後にご紹介しておりますので一読いただけたらと思います。
この他にも箱にセキュリティ性を持たせる方法は多くあり、簡単なのは封印シールで容易に開封出来ないようにする透明シールから、シールを一度開封すると図柄が箱に残り、再度シールを貼ろうと思っても貼れなくするような機能のあるもの等様々です。
印刷技術では特殊な印刷方法やインクを使って、ブラックライト等による照射で偽物か本物かを見極める加工を施したりするのもセキュリティの一つと言えるでしょう。
紙器に限らず、台紙や商品券にもセキュリティ機能が設けてある事があります。最も身近なものとしてはお札の透かし等はそれにあたります。これは原紙を抄造する際に工夫があり、一般的な手抄きでは透かしの入れたい部分に異物を置き、その部分だけが多層で出来上がっている原紙の中で薄い箇所が出来上がり、透過して透かし模様となります、機械抄きでは多層に蓄積された原紙材料に押し型を当てて薄い部分を設けることで透かしをつくります。
ただ、お札の透かしは黒透かしと言われ、凹凸のある金属版で紙の薄い所と厚い所を作って透かしを作ります・・・、コレはためしに作って見ても御用となるので要注意です(笑)
くわえて挙げるに、商品券はセキュリティを持たせる為に、原紙への特殊ホログラムの抄き込や特殊インキ等の印刷技術で加工してみたり、様々な技が組み込まれています。
商品開封の有無を調べる、異物混入を防ぐ、偽物との区別をつける・・・セキュリティという言葉に色々な技術が盛り込まれ、更なる進化をしているのが現状です。当社もその一端を担うがべく努力しておりますので、こうした御用の際にもお声掛けいただけますよう宜しくお願いいたします。
役割を持つパッケージ 当社独自の『SS PAC』!
ケイパックでは、オリジナルパッケージとして実用新案登録済みの封函式簡易開封型パッケージ『SS PAC』があります。
これは、お客様の声を形にしたもので、お客様からのご要望・問題点をお客様と一緒になり考えた結果生まれた商品になります。
これまでにも何度かご紹介させては頂いておりますが、あらためて当社一押し【SS Pac】のご紹介をさせて頂きたいと思います。
まずはその名の由来から・・・
日本語で言うと・・・『封函式簡易開封型パッケージ』でありまして、
これを英語で言うと・・・『Seal&Simple opening Package』となりまして、略して 【SS Pac】 であります。
(PacがPackでないのは、当社名が Kpac であるということも含んでおります)
そして、一番大事な『機能』および『特徴』は・・・
≪機能≫
その名の通り、サクッと封函出来て、バリッと簡単に開封できるパッケージであります。
具体的には・・・
そして、
となります。
※形状はこれだけではなく、バリエーションもございます。
≪特徴≫
なんと言っても一番はバージン性が保たれ、お客様に安心をご提供できるということですね。
また、現在、開封防止シールを使用されているという方々には、かなり有益な、是非とも・何が何でもご検討頂きたいのが、この開封防止シールが不要になるということです。それがどういうことかというのをもっと具体的に言いますと、
① 開封防止シール代がかかりません。。。(当たり前ですが)
② (開封防止)シール貼りの作業代が軽減できます。
③ サクッと簡単封函だからシール貼りに比べて時間が短縮できます。
①~③すべてコストメリットですよね?
・右に置いてあったものを左に変えることで取り易くする。
・棚の位置を変えてまっすぐ歩ける動線を作る。
・3歩先にあったゴミ箱を手の届く範囲にもってくる。
こんな≪1秒の効率UP≫の積み重ねでコストダウンを測らねばならない。図らねば他社に勝てないという時代に、なんと簡単なコストダウンだと思いませんか?
新商材はもちろん、既存品のリニューアルにでも、是非是非一度ご検討下さい。
【SS-Pac】を実際に手にとってみたいという方はこちらからどうぞ!
【SS-Pac】のサンプルを取り寄せる
・・・・・話は変わりますが、前回の【作成時絶対に考慮すべき、販売におけるパッケージの役割とは】で、もう少しだけお伝えしたかったので、そちらの方を!
前回の【作成時絶対に考慮すべき、販売におけるパッケージの役割とは】を、まだご覧頂いていない方はこちらから先にご一読頂いた方が分かりやすいかもしれません。
パッケージの役割 形式も間違えると?
四隅貼り箱はご存じでしょうか? 形状でいうとこんな感じの箱です。
さて、とあるお客様から、このような形状からフタをなくしたような状態のものをオリジナルのトレーとして使用しているとお聞きし・・・。
ただ、現状非常に単価が高いとのこと。
よくよく見てみますと、四隅貼りと、とても似ているのですが、四隅貼りではなく、八点貼りでした。
仕上形状【左】は、四隅貼りでも八点貼りでも見た目一緒。でも貼り合せ部分【右】をみると2重になってるのが判りますでしょうか。
(但し、下記画像は実際に問合せ頂いた現物とは異なります)
そうです。それは高いはずです。
この八点貼りは、たこ焼きやお好み焼き(似たようなものでしょうか(笑))などを入れる時に、中面にPPラミを施したうえで使用されたりする貼り形式なのですが、理由はソースとか、その他水分が漏れないようにするためのものなのですね。
そして、今回お問合せ頂いた商材は、『漏れ予防』するような心配は全く必要ない商材だったのです(もちろん即、改善提案をさせていただきました!!)。
いくらオリジナルの、良いトレーとはいえ、無駄に高くなることは避けましょう!!という一例です。良いものを作っても、そこに意味がなければただただ高いだけとなってしまいます!
我々は常にお客様目線でアドバイスさせて頂きます。
パッケージの役割 最後に
前回と合わせて、作成時絶対に考慮すべき事として、『そもそもパッケージとは何か?』という事に端を発し、『パッケージを作る時に留意すべき、パッケージの役割』について、そしてセキュリティの『SS Pac』も踏まえ、ここまでご紹介させていただきましたが如何でしたか?
実際のパッケージ作成・製造となれば、このうえ更に「納期!」という大変重要且つ厄介な要素も絡んできます。そうした中で、常に留意してより良いパッケージを作成していくというのは難しいことではあるでしょう。
たとえば正月・バレンタインデー・ホワイトデー、ハロウィンにクリスマス。さらには各社様毎のイベント事。こうしたイベント事は、我々パッケージメーカーにとっても嬉しい限りではあります(何故ならイベント用オリジナルパッケージなど発生するからですね(笑))が、より趣向を凝らしたいにもかかわらず、より短納期となりがちでいろいろな意味で悲鳴が上がるわけでして。。。先の難しさもひとしおとなります。
しかし、パッケージの役割を考えて作成するという事も「絶対に」と掲げた程に重要な事であるわけで。難しくとも、より良いパッケージを作っていきたいものですね。
この記事が、少しでもそのお役に立てたらよいなと思います。
それでも難しい!
そんな時には、ケイパックに是非ともお声掛けいただければと思います。きっとお役に立てますよう、一生懸命あたらせていただきます!