オリジナルな紙箱 面白いパッケージとは?

客先との商談の折に良く出てくる言葉の1つに、

「面白いパッケージないかな~」

というものがあります。

何処にでもあるありふれたパッケージでは人目を引くことができない、そもそも面白パッケージではないごくごくありふれたパッケージならどこのパッケージ会社でも作ることができるというわけです。

何か変わったものを提案してもらえないと取引する理由がない、ということですね。

そしてこの言葉は、もしかしたら当社の既存のお客様が新規開拓に来たパッケージ会社の営業に言っていたりもするのでしょうか。いえ、もしかしなくてもそんな場面はきっとあることでしょう。考えると冷や汗ものであります・・・。

そんなわけで、私どもも「面白いパッケージ」というものには常にアンテナを張りつつ、自身でもいろいろ考えているわけですが、これがまた難しいやら楽しいやら。

では、面白いパッケージ・紙箱とはどういうものでしょうか? 今回はこのような観点からお話を進め、具体的な例としてお菓子の箱など幾つかご紹介していきたいと思います。

面白いパッケージ1 美粧(デザイン)性

面白いパッケージ1 美粧(デザイン)性

パッケージデザインは商品の顔であることは言うまでもありません、まず最初に“パッケージの美粧性”を挙げさせていただきます。

中味の商品がどのようなものであるかを伝えると共に、綺麗なデザイン、斬新なデザイン、面白いデザインなど、色々な角度からデザインで魅了することでユーザーの興味を惹くことが求められます。このパッケージデザインで先の目的を果たすことが出来れば、当然のことながら価値の高いパッケージとなり、お客様に喜んでもらえるパッケージとなることは言うまでもないでしょう。

面白いパッケージを求められた際には、現在のパッケージデザインに満足されているかのヒヤリングを行うと共に美粧(デザイン)性を追求した面白いパッケージの提案をするのも1つの方法ですね。

これは以前にあった事ですが、あるお客様はパッケージを1社購買をされていたわけですが、このお客様のパッケージデザインが全て同じようなデザイン(色目であったり、構成であったり)のパッケージで展開されておられました。

そこに目を向けた私は新規開拓営業を仕掛けたわけですが、案の定、先様から出てきた言葉は

「なんか面白いパッケージある?」

ということでした。

そこで、私はデザインに関する周辺事情を聞ける範囲でヒヤリングを行い、次回の新商品立ち上げの際にパッケージデザインの提案をさせて頂けるようにお願いしたのです。

すると、そのお願いはすんなりと聞き入れて頂き、デザイン提案をしたわけですが結果は・・・

その時の新商品4点丸ごと新規受注するに至ったのです。

これ、実は勝算がありました。ヒヤリングする中で聞き出せたパッケージデザインに対する(当時の)現状の捉え方が分かったからです。

それがどういうものだったかと言うと、

・デザインはパッケージ製作会社に頼まれていること。

・デザインを含むパッケージは1社購買であること。

・デザインはその都度2案くらい出されるものから選択するだけであること。

ということだったのです。

つまり、平たく言えばパッケージ製作会社が持ってきたデザインを何の疑いもなしに使用していたというわけです。このことから、パッケージデザインに対する興味・関心があまりないことを理解すると共に、決してそれはデザインについてどうでも良いと思っているのではなく、単にパッケージ製作会社が持ってきたデザインを何の疑いもなしに使用することが当たり前のようになっているということが分かったのですね。

そこで私が提案したのは斬新なデザインの、本テーマでいう所の『面白いパッケージ』ということと、それに併せて「パッケージデザインは大事ですよ」という意識の変革を求めたのです。

その結果、新規のお取引に繋がったというわけですね。

とにもかくにも面白いパッケージを美粧(デザイン)性から提案することは1つの方法であることは言うまでもないでしょう。

面白いパッケージ2 構造(見た目)面

面白いパッケージ2 構造(見た目)面

面白いパッケージの2つ目は“パッケージの見た目”です。

パッケージ、特に私どもが得意とする紙のパッケージ(紙箱)というものは直方体(もしくは立方体)のものがほとんどで、パッケージそのものの見た目だけで変わったものというのは決して多くはありません。

ちょっと変わったところで言うと、紙管と言って筒状の形をしたパッケージくらいでしょうか? あとはほぼ直方体(もしくは立方体)で、その他はそこから少し派生したものにとどまる事が多いのです。これは、紙という材質の特性や求められる強度、納品後の作業性などによりオーソドックスな形態に収まってしまうからでしょう。

とは言えオーソドックスな形態のパッケージばかりの中に、見た目の変わったパッケージがあればユーザーの目を惹く可能性が高くなりやすいとも言えます。

だからこそ、『面白いパッケージを』ということになるのでしょう。

例えば、パッケージの中に入れる商品と同じ形のパッケージにするとか、あえて凹凸の激しいパッケージにすることでユーザーの目を引こうとするものは見受けられます。

また、商品のコンセプトそのものが違ったりはしますが、ビッグサイズのパッケージなどもパッケージという側面からだけで捉えると『面白いパッケージ』と言えるでしょう。

以前に作ったもので言えば、車の形をしたパッケージを作成したことがあります。中の商品を取り出してしまえば、小さなお子様がミニカーに見立てて遊べるようなパッケージです。

これなども構造(見た目)面から『面白いパッケージ』を考えた一例と言えるでしょう。

当社で作ったものではありませんが、某アニメの海賊船の形をかなりの度合いで再現したパッケージを見た事があります。おそらくはイベント用の小ロット作成なのでしょう、幾つものパーツを手貼りして作成されており、もはやパッケージのフリをした模型かオブジェといった体でしたが、目を引くという意味では非常に成功していると感じました。

その分、コストなどは推して知るべしといったところなのかな、とは思いましたが・・・それすらも目的に合っていて予算の許容範囲内なのであれば、求められた結果を出していると言えるわけですね。

お読みいただいている皆様にも、そうした見た目の面からの『面白いパッケージ』を見た憶えがきっとあることでしょう。

面白いパッケージ3 構造(機能性)面

面白いパッケージ3 構造(機能性)面

面白いパッケージの3つ目は“パッケージの機能性”です。

もしかすると、パッケージの機能性というものはパッケージ製作に携わる会社においては一番力を発揮したい分野かもしれません。何故なら、パッケージの機能性を高めることで私どものお客様の作業性を高めたり、エンドユーザー様の箱の使用性を改善出来たりすることは、私どもパッケージ製作会社にとってはこの上ない喜びだからであります。

たとえば、色々なパターンの詰め方を仕切りを工夫することによりパッケージの統一化を図ることも、構造(機能性)面から提案した面白いパッケージの一例だといえますね。この例に留まらず、パッケージの機能性を高めた面白いパッケージはたくさんあります。

・箱を起こすと同時に中仕切りができるパッケージ

・蓋に内額を付けることで内容物よりも高さの低い身(蓋身タイプの底のこと)の設計を可能にすることで内容物のボリューム感を演出するパッケージ

・ブリスターの成形カバーが剥がれやすくするパッケージ

などなど、です。

このような、構造(機能性)面から見た面白いパッケージを提案させていただくこともお客様に喜んでいただく1つの視点だと言えるでしょう。

なお、パッケージの機能性については弊社公式サイトでもご案内しておりますので宜しければ参考にして下さいませ。機能性といえば、『SS Pack』なる開封防止シール不要の封函式簡易開封型パッケージ(実用新案登録形状)もございますので興味があれば覗いてみてください。

ということで、面白いパッケージが欲しいという要望にお応えする3つの視点についてお伝えいたしました。この3つのポイントをお客様の要望事項に照らし合わせて、皆様に喜んでいただける面白いパッケージをこれからもどんどん提案していきます。