箱の開け方を工夫した形状は如何でしょう?

面白パッケージの具体的な形状なども、少しばかり紹介してみたいと思います。

先日、こんな形状のオリジナル箱を作成してみました。

スリーブ+身箱ですね。中のゲスは、ちょっと長い筒状の『あるもの』をいくつも入れるためのものです。

しかし、この箱ちょっと細長いですよね? 『あるもの』を何本も入れたいということから、また、ある程度1本毎に間隔をあけることによって高級なイメージを与えたいというご意向もあって、このように横に細長い箱になってしまいました。

でも、そうすると最後の1本などは取り出そうと思ってもかなり引き出さなくてはならず、取り出し難くなってしまいます。

「反対から引き出せばいいじゃないか?」というお声が聞こえてきそうですね。実は私も同じようにお伝えはしたのですが、そうしましたらお客様からは今度は「真ん中が残ったらどうする?」とのこと。

要は左右から順番に取って行ったら、当然、真ん中のものが最後に残るわけで、それに気付かなかったらどうするんだ?ということなんですね。『そんな方、ほとんどいないでしょう?』という言葉をなんとか飲み込んで(笑)考えました。

実は、これ両方から同時に引き出すことが出来るのです。

つまりは、身箱が2個入ってるんですね。そうすることで、身箱1個で作成するときと比べて、半分の長さ分引き出せば、その箱にまだ入っているかどうか確認できますので、手間が省けます。

そして・・・・・1番のオススメポイントは、抜けないんです。下記のように逆さまにしても落ちないことで分かったもらえるでしょうか?

こんな形状のパッケージ、いかがでしょうか?

日々いろいろなパッケージを作っていく中で無理難題なことも持ちかけられることも少なくはないのですが、我々は極力お客様のイメージを形に変えて行きます。
構造上の問題やコストとの兼ね合いもあり必ずしも全てが実現できるとは限りませんが、イメージが明確な形を持つ瞬間というのはお客様だけではなく私たちにとっても大変嬉しくやりがいを感じられる瞬間であります。『こんな形状出来るかな?』と思った時は、是非一度お声掛けください。

定型以外の紙箱 正方形以外にも円柱や六角形なども!

定型以外の紙箱 正方形以外にも円柱や六角形なども!

化粧箱というと普通は四角い形状を思い浮かべるのではないでしょうか?

確かに一番多い紙箱、オーソドックスな形状の箱は正方形や長方形など四角いものではありますが、いろいろと見ていきますとそれ以外にも様々な形状の箱があることに気付かれることでしょう。そうした中では三角形や六角形、八角形の箱などは比較的目にする機会もあることでしょう。その他にも沢山の形状が可能であり、「こんな形状にしたい」とまずは私達にご相談いただければと思います。

そんな中から面白い形状を一つご紹介いたします。まずは下記をご覧ください。

どうでしょう、このフォルム。可愛らしい形状ですね。

天面の4辺の角がとられてデザイン通り宝石箱(?)のフタ風の形状になっており、デザインもとてもお子さんたちが喜びそうなデザインですね。。。。。

そしてフタを開けても中が飾りのようにフラップがカット(雲型のようなふわふわ・もふもふした形状)されており、細かい部分までこだわられています。

・・・・・で、

『どこが?何が?面白いの?』とそろそろ突っ込まれそうですが・・・・この食品用のパッケージでちょっと面白いなと思ったのはフタの形状です。

というか、フタの止め方ですね。先程の画像でも、よ~く見ると分かるとは思うのですが分かりやすく、さっさと説明させて頂きます。

正面のリボンの部分の両側のフチに切れ刃を入れることにより、前に突き出すように折り曲げることが出来るようになっております。

そして、下記のように

フタの方にはそれが通るくらいの穴が開けてあるので、そこに先程のリボンの両端を通して元のように広げるとこのようにロックが出来るというわけです。

どうでしょうか?

確かに、そこまで言うほど高度な技術ではないですし、とても珍しいと言うほどのものでもありません。

しかしながら、このフォルム(全体の形状)とデザイン(絵柄)とを考え合せてみた時に、このリボン部分でロックするというのが、実にマッチしていて良いなぁと感じた次第です。

このように、食品に限らず、どんなパッケージについても、特殊な技術を使わなくとも、ちょっとした発想で、そのパッケージに合った仕様が考えられるのだと思います。

我々の発想力が、皆さんのお役に立てれば幸いです。

ちなみに、このようなオリジナルの化粧箱がいくらで作れるか気になりませんか。
オリジナルの化粧箱の見積もりについて知りたい方は「失敗しないオリジナルパッケージの制作事例紹介!見積もり・費用など徹底解説!」という記事を参考にしてみてください。