化粧箱は売れない商品か?『販売なくして利益なし』と言われるように商売においては商品(私共で言えば、化粧箱ですね)が売れて会社(事業主)に初めて利益をもたらすこととなります。

いくら良いものを作っても
いくら安く販売することができても
売れなければ意味がありません。

逆に言えば、これだけのことをしても売れないというのは売れる要素がない、つまり、お客さまから必要とされていないということになります。

例えば、化粧箱を例に上げて説明いたしますと・・・

・某製紙メーカーの高級紙を使用して
・印刷はフルカラーに加えて特色4色を使用し、(もちろん、UV印刷!)
・表面加工にはホログラム蒸着フィルムを貼り合せ、
・さらに箔押しや浮き出し加工
・そして、見当ずれの起こらないように1丁でトムソン抜きをし、
・最後には汎用グルアーで8箇所にも及ぶ貼り加工をする。

というようなコテコテの超高級パッケージ(あくまでもオフセット印刷の紙器の範囲に限定しての話ですが)を製造できるとします。

材料には相応の仕入れコストが掛かっておりますし、工程も多く複雑に及びますので、1個あたりの製造コストは明らかに高くつくことは予想されます。

しかしながら、ターゲットとなる顧客が低価格帯の商品を扱っておられるお客様であればいかがでしょうか?

このような現実性に欠ける提案をしたことがないので想像の域を超えませんが、恐らくそれほど需要があるとは思えません。

つまり、売れる要素の無い(もしくは低い)商品をいくら頑張って売ろうとしても、要らないものは要らないのです。それゆえに売れないというわけですね。

なので、売れない商品をいかにして売ろうかということを考えるならば、まずもって、
「そもそも売れる見込みがあるのだろうか?」
ということを考える必要があるということです。

売れる要素の無い商品の販売に注力することほど馬鹿らしいことはありませんので。

ということで、商品を売るためには売れる見込みのあることが前提で(需要があることが確認できている状態)現状売れていないのであれば、いかにしてその商品を売れるようにするかを考えねばなりません。

今回は、売れていない商品をいかにして売れる商品へと進化させるためにはどこに着目していけば良いのかを3つの視点かた見ていきます。(化粧箱を例に考えていきます。)

提案する化粧箱のクオリティがマッチしていない

提案する化粧箱のクオリティがマッチしていない

何のために化粧箱を必要とするのかがぼやけていたり、あったほうがいいのは分かるけど今すぐ買わなくても・・・というように、今すぐ買わなければいけないような動機付けがしっかりとなされていない可能性を探ります。

そして、このような可能性を見出すことができればやることは単純で、しっかりと動機付けに至るような化粧箱に仕立て上げていくということです。

ただ、化粧箱という副資材を取り扱っている性質上、「今すぐ買わなくても・・・」という状況に至ることはほとんどありません。中身の商品の販売ありきになってしまうことは否めませんので、新商品の企画立案の際にその企画にマッチングさせることができるような提案ができれば申し分ないということです。

化粧箱に対する購入障壁が高い

化粧箱に対する購入障壁が高い

冒頭の例でありましたように、高価であるとか、化粧箱なんて自分のところの商品には不似合いであるというようなことから、化粧箱を購入することへの壁が立ちはだかることがあります。

この場合に考えるべきは、とにかくこの購入障壁を低くするということです。

価格が高いということであれば低く抑える方法を考える。
高級過ぎると感じているならば、お客様の商品に見合った化粧箱を考案する。
などなど

仮に自分が売りたい化粧箱がハイクオリティで、且つ、高価格帯の化粧箱であっても一足飛びにそこを目指してもお客様は着いて来れません。

1段ずつ階段を上るかのごとく着実に売りたい化粧箱への購入障壁が徐々に低くなっていくような売り方をするべきです。

ジャンプしても手の届かないような場所には簡単には上ることができませんが、そこに階段があれば上ることは容易いですよね。

そんなイメージでまずは購入障壁を低くするということが重要です。

 

化粧箱のリピート率が低い

化粧箱のリピート率が低い

どんなビジネスであっても、顧客はいずれどこかの段階で顧客でなくなります。

ですよね。

つまり、販売した商品(化粧箱)が必要で無くなった時に、商品のみならず、販売者である私共ケイパックからも離れていくということがあります。

だからこそ、新規顧客を獲得していかねばならないわけですが。

とは言え、一度何らかのご縁でお客さまとなっていただいた顧客を販売した商品が不要になったからと言って、それまでのお付き合いをも失ってしまうのはもったいないことですし、決してお客様のためにもなりません。

私どもが取り扱う化粧箱という商品は比較的リピート性の高いものですので、一端お付き合いが始まると、永くお付き合いさせて頂くことになることが多いわけですが、それでもお客様の商品がいつ販売中止になるかは分かりませんので、早い段階で次の手を打つ必要があります。

ここでやるべきは、関連商品を扱うということですね。

化粧箱に限って申上げても、自社の社内でしか加工できないものにこだわるのではなく、協力会社様の技術を利用させていただいてお客様のあらゆるニーズにお応えできるようにしておくことは重要です。

もちろん、自社内のできることを広げていくというのも方法ですね。

さらに言えば、印刷・化粧箱に関連する商品を販売するということも重要です。

ポスターやチラシなどの薄紙の印刷物であったり
紙素材とは違った素材のパッケージ。
さらには、内職やアッセンブリーなどの化粧箱に絡む仕事の発掘。
などなど

例えばケイパックでは店頭の販促POPなんかも制作しています!
>>ケイパックのPOP制作の様子をのぞいてみる

これらの仕事(あくまでもお客様から需要があると言う前提ですが。)の対応をしていくことでリピート率を上げていくことが可能になるというわけです。

弊社でもこのような関連事業へも力を注いで参りますので、
「これ、ケイパックでできるか?」
というような事があれば、どんなことでもどんどんお申し付け下さい。

ということで、売れない商品をいかに売れるように導いていくかということを化粧箱を例にお話させていただきました。

あなたのビジネスでも参考になる部分があれば幸いです。