化粧箱のオーダー手順について

 

当社ではホームページを通じて、多くのお客様からお問い合わせを頂きます。

初めての化粧箱の制作で、どのような手順でオーダーをかけていくか、よく分からないというお声も聞きますので、ここで少し化粧箱のオーダーについてお話してみたいと思います。

勿論、漠然と化粧箱を作りたいんだけど、どうしたら良いですか?

というご相談でも全く問題御座いません。ただ納期が決まっている化粧箱の製造依頼も多く、事前に準備しておけばそれだけ納期が短くなるので、オーダー手順を知っておいて損はないと思います。

 

化粧箱の形状決定

化粧箱の形状決定

まず最初に化粧箱の形状を決定しなければなりません。

ここで必要になるのは、化粧箱に入れる内容物となります。

この内容物から化粧箱の外寸が決まってきます。

内容物に対して、タイトな箱を作るのか、大きめの箱を作るのかで大まかな外寸が決まります。

また同時に形状も、取り出し方や開封時の内容物の見せ方等から決定していきますが内容物の重さも重要となってきます。それは箱の強度面から原紙の厚みを決めたり、

箱の底部分の形状を、抜け落ちたりしないような構造にする必要があるかどうかを検討する為にも、重さは大事なポイントとなります。

内容物を固定する必要性がある場合は、仕切り板等も検討しなければなりません。

例えば、ボトルを2本入れる箱を作りたい場合。

ボトルを2本入れるのに、キャラメル箱式の箱に2本そのまま入れるのか、ギフト箱のように蓋箱、身箱の開封型の組箱にするのかを決めれば、キャラメル箱式であれば、重たければ底が抜けてしまうので、地獄底かワンタッチ底にして強度を持たせた方がいいであるとか、組箱であれば、内容物固定にどのような仕切り板を考えればいいか等を

お打ち合わせします。

このように、内容物の現物と大まかな形状希望をお聞きすれば、ダミー箱を作成しお客様に確認を取りながら、構造設計が進行していきます。

また製造ロット数から、見積り時に原紙割付数を決める事が出来ます。

(1枚の原紙に何個箱を割り付けるか)

化粧箱のデザインの決定

化粧箱のデザインの決定

化粧箱の形状・寸法が決まれば、次はデザインを決めていきます。

逆に決まっているデザインを形状に乗せこんでしまう作業に取り掛かります。

デザインでは、色数や表面加工、箔押しなどの付加加工を検討します。

具体的にいうと、デザイン的に多色表現、写真表現があれば4色印刷が基本となり単色(特色)かそれの組み合わせであれば1色~3色の印刷となり、レギュラー4色に特色を組み合わせた5色以上の印刷も多いです。

表面加工もデザインの一部となり、艶のあるPP貼りやプレスコート、艶消しのマットPPやマットビニール等の表面加工は、デザイン表現をより

効果的に見せる手段として多く採用されています。

また訴求効果を高める方法として、金や銀の箔押し加工も有効な加工手段となります。

これらのデザイン要素が決まれば、展開図にデザインを落とし込み、PDFデータで確認後、色校正(色味を確認する為の校正印刷)へと進み、校了すれば本製造となります。

納期対応の中で構造設計から校了までの時間がとても計算しづらく、逆にこの段階をスムーズにこなせれば納期対応も速やかに行く事が多いのです。

化粧箱の印刷・加工の進行

化粧箱の印刷・加工の進行

校了した後に印刷・抜き・貼り加工と本製造へ進行していくのですが、お客様の確認作業はまだ続きます。

それは印刷立会いです。

校了紙に忠実に色を再現していくのですが、校正機と本機印刷とは正確には性能が違います。それは印刷速度であり、インキの盛量であったりと校正機とは違う条件で校正色に色を合わさなければなりません。

特色であれば色を合わしたインキを印刷するだけなので、調合の加減で合わしていけるのですが、印刷のレギュラー4色(CMYK)による掛け合わせでは網点における微妙な表現が、校正色とズレを生じてしまう・・・、正確には全体が4色の網点の掛け合わせになる為、一部の色を合わせると他の部分が合わなくなってしまう事もあるのです。

こうなると、どこの色をどこまで合わして、他の色はどこまでが許容範囲かをお客様に聞きながら色を調節しなければならないような状況になる事もあり、出来る限りお立会いをお願いする様にしています。

立会いを出来ない場合でも、押さえておかなければいけない箇所の色とそれに伴う他の色の許容範囲をお聞きして、印刷に取り掛かるようにしております。

その他加工につきましては、お立会いをされるお客様は少ないのですが、ご要望とあれば、抜き工程、貼り工程と見ていただく事も可能です。

化粧箱の製造納期

化粧箱の製造納期

一般的な、4色、ビニール引き、抜き、貼り加工の製造納期は

印刷    3~5日 (原紙調達、刷版制作、印刷乾燥を含む)
表面加工  2~4日
抜き加工  1~3日
貼り加工  1~3日

ぐらいとなり、最短で行くと実働7日、遅くとも15日となるのですが、概ね実働10日で2週間の納期くらいが掛かります。

勿論、最短最短をこなして短納期対応が出来る場合もありますし、季節的な繁忙期になると、この納期ですら難しい事もあります。

ただ、当社のアピールポイントである印刷、抜き、貼り一環加工で、出来る限りお客様の要望にお答えしていきたいと思っています。

この様に製造に入ってしまえば、納期はある程度読めてくるのですが、先述した、形状決定から校了までの時間は変更、修正、やり直し等でタイムスケジュールが読めなく、概ね最初の商談から2~3週間後に製造に入れる事が出来ればいい方なので、ここの時間短くするのが短納期の鍵となる場合があります。

ご相談から納品までの手順をざっと書き記しましたが、一般例として覚えておいていただけたらと思います。お客様の中には絶対納期がある場合もありますし、逆に色々吟味して化粧箱を仕上げていかれる場合もあります。

話の始まりに、内容物となる自社商品をどんな形で箱の中に入れ、どんな風にお客様に見せるかある程度考えておかれて、後はリアルな内容物があれば、初動が早く短納期にも繋がりますし、具体的提案にもしやすくなります。

もしも今化粧箱のオーダーを考えておられたら、参考にしていただければ幸いですし、お声を掛けて頂いたら尚幸せです。