化粧箱の原紙として人気の「カードB(コートカードB)」は、コストと品質のバランスに優れたパッケージ業界のスタンダード用紙です。
ただし、裏面への印刷発色が劣るため、両面フルカラー印刷を希望する場合には注意が必要です。
この記事では、カードBの特徴や裏面が白いことによるメリット、カードAやコートボール紙との違い、コストを抑えつつ安っぽく見せない紙選びのポイントを解説します。
この記事は、BtoB製造業・パッケージ業界で豊富な実績を持つケイパックの編集部が監修しています。
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カードBを使った化粧箱のサンプルもご用意しておりますので、お気軽にご相談ください。
カードB(コートカードB)とは?主な特徴

表面はコーティングされ、裏面は白色の板紙(裏白コートボール)
カードB(正式名称:コートカードB)は、表面が白くコーティング(塗工)され、裏面も白色の板紙です。
通称「裏白コートボール」とも呼ばれ、パッケージ業界で非常に広く使われています。
表面はコーティングされているため、印刷インキが綺麗に乗り、鮮やかな仕上がりになります。
裏面は白色ですが、コーティングはされていないため、少しザラッとした手触りになります。
古紙配合率が高く、環境に配慮しつつコストを抑えられる
カードBは、中間層や裏面層に古紙(再生紙)が多く配合されています。
そのため、純白パルプ100%の高級紙(アイボリー紙など)に比べて、材料コストを大幅に抑えることができます。
環境に配慮したエコな素材でありながら、価格も手頃である点が大きな魅力です。
コストを抑えつつ、箱の内側も白く見せたい場合に最適な選択肢となります。
表面の印刷適性が高く、綺麗に仕上がる
カードBの表面は、印刷適性を高めるためのコーティングが施されています。
そのため、写真や細かい文字、ブランドロゴなども鮮明に印刷することができます。
大衆向けのパッケージから、少し高級感を出したい商品まで、幅広いデザインに対応可能です。
表面の仕上がりだけを見れば、より高価なカードAと遜色のないクオリティを実現できます。
カードBと他の代表的な原紙との違い

カードBとコートボールの違い(裏面の色)
カードBとコートボールの最大の違いは「裏面の色」です。
コートボールは裏面がネズミ色(グレー)をしており、最も安価な原紙です。
一方、カードBは裏面が白色になっています。
箱を開けたときの内側が白いため、コートボールよりも清潔感や高級感を演出できます。
カードBとカードAの違い(裏面のコーティングと古紙配合率)
カードBとカードAの違いは、「裏面のコーティングの有無」と「古紙配合率」です。
カードA(コートカードA)は、裏面にもコーティングが施されており、古紙配合率も低め(または古紙不使用)です。
そのため、カードAの方がより白く、裏面への印刷も綺麗に仕上がりますが、価格は高くなります。
裏面に印刷をしない場合や、コストを優先する場合はカードBがおすすめです。
カードBとアイボリー紙の違い(高級感と価格)
カードBとアイボリー紙の違いは、「素材の純度」と「圧倒的な高級感」です。
アイボリー紙は純白パルプ100%で作られており、古紙を含まない最高級のパッケージ用紙です。
紙の断面まで真っ白で、強度も高く、高級コスメやハイブランドのギフト箱に使われます。
カードBはアイボリー紙ほどの高級感はありませんが、その分価格が安く、日常的に消費される商品のパッケージに適しています。
原紙の違いを実際に見て確認しませんか?
コートボール、カードB、カードA、アイボリー紙など、各種原紙のサンプルをお送りすることが可能です。
実際の質感や白さの違いをお手元でご確認ください。
カードBが化粧箱・パッケージによく使われる理由

箱を開けたときの内側(裏面)が白く、清潔感がある
カードBが選ばれる最大の理由は、箱を開けたときの内側が白く、清潔感があることです。
コートボール(裏ネズ)だと、どうしても安っぽい印象を与えてしまうことがあります。
カードBを使えば、コストを抑えながらも、消費者にクリーンで良い印象を与えることができます。
特に、食品や直接肌に触れる日用品のパッケージにおいて、この「内側の白さ」は非常に重要です。
食品、日用品、雑貨など幅広い用途に対応できる
カードBは、その清潔感と適度な強度から、非常に幅広い用途で使われています。
お菓子の箱、レトルト食品のパッケージ、日用雑貨、文房具、サプリメントの箱など、スーパーやドラッグストアで見かける多くの箱に採用されています。
どのような商品にも合わせやすい、汎用性の高さが魅力です。
コストパフォーマンスと見栄えのバランスが非常に良い
カードBは、「安っぽく見せたくないが、コストもかけられない」というパッケージ発注者の悩みを解決する原紙です。
コートボールよりは少し高いですが、カードAやアイボリー紙に比べると大幅にコストダウンできます。
見栄えとコストのバランスが最も取れた「コスパ最強の万能紙」と言えます。
カードBを選ぶ際の注意点・デメリット

裏面への印刷は発色が劣る(両面印刷には不向きな場合も)
カードBの裏面は白色ですが、コーティング(塗工)されていません。
そのため、裏面にフルカラー印刷をすると、インキが紙に沈み込み、くすんだ色になってしまいます。
箱の内側にも鮮やかなデザインや写真を印刷したい場合は、カードBではなく、裏面もコーティングされているカードAや両面コート紙を選ぶ必要があります。
裏面には単色で簡単な説明文を印刷する程度に留めるのが無難です。
最高級のブランドパッケージにはアイボリー紙が適している
カードBは優秀な原紙ですが、古紙が含まれているため、断面を見ると少しグレーがかっていることがあります。
また、紙自体のコシ(硬さ)も、純白パルプ100%のアイボリー紙には劣ります。
数万円するような高級化粧品や、特別なギフト向けのパッケージには、カードBでは少し物足りなく感じるかもしれません。
ブランドイメージを最優先する場合は、予算を上げてアイボリー紙を検討してください。
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「現在カードAを使っているが、カードBに変更してコストを下げたい」「裏面印刷の仕上がりが不安」といったご相談も承ります。
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カードBに関するよくある質問(FAQ)

カードBは食品を直接入れても大丈夫ですか?
いいえ、カードBに食品を直接入れることは推奨されません。
カードBには古紙(再生紙)が含まれており、蛍光染料などの不純物が混ざっている可能性があるため、食品衛生法上の観点から直接触れる用途には不向きです。
食品を入れる場合は、必ずビニール袋やフィルムで個包装した上で、カードBの箱に入れるようにしてください。
食品を直接入れる必要がある場合は、古紙を含まない純白パルプ100%の食品対応紙を使用します。
カードBの厚さ(連量)はどれくらいが一般的ですか?
内容物の重さや箱のサイズによりますが、一般的には310g/㎡〜400g/㎡(坪量)の厚さがよく使われます。
軽いお菓子や雑貨であれば310g/㎡、少し重量があるものや大きめの箱であれば350g/㎡〜400g/㎡を選ぶことが多いです。
適切な厚さがわからない場合は、内容物のサンプルをパッケージ会社に渡して設計してもらうのが確実です。
化粧箱の素材となる板紙(厚紙)の厚さについてはこちらをご覧ください
カードBに箔押しやエンボス加工はできますか?
はい、カードBの表面には箔押しやエンボス(浮き出し)加工を問題なく施すことができます。
表面はコーティングされて平滑性が高いため、箔が綺麗に定着します。
カードBというコストパフォーマンスの高い原紙を使いつつ、ロゴ部分だけに箔押しをして高級感を演出する、といった手法は非常によく使われます。
化粧箱の表面加工と高級感についてはこちらで詳しく解説しています
まとめ:迷ったら「カードB」は間違いの少ない優秀な原紙

カードB(コートカードB)は、表面が綺麗に印刷でき、裏面も白くて清潔感がある、非常にバランスの取れた原紙です。
コートボールの安っぽさを回避しつつ、カードAやアイボリー紙よりもコストを抑えることができます。
裏面へのフルカラー印刷や、食品の直入れには向きませんが、それ以外の多くの用途で活躍します。
パッケージの紙選びで迷った際は、まず「カードB」を基準にして検討を始めると、間違いの少ない選択ができるでしょう。
カードBを使ったパッケージ製作はケイパックにお任せください
ケイパックでは、カードBをはじめとする様々な原紙を取り扱っており、商品の魅力を引き出すパッケージ設計を得意としています。
お見積りやサンプル作成など、お気軽にお問い合わせください。
比較表:化粧箱によく使われる原紙の比較
| 原紙の種類 | 表面 | 裏面 | コスト | 高級感 | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| コートボール | 白(塗工) | ネズミ色 | 安い | 低 | 大衆向け菓子、日用品 |
| カードB ★ | 白(塗工) | 白(非塗工) | 普通 | 中 | 食品、雑貨、日用品 |
| カードA | 白(塗工) | 白(塗工) | やや高い | 高 | 化粧品、医薬品 |
| アイボリー | 純白(塗工) | 純白(非塗工等) | 高い | 最高 | 高級ギフト、高級コスメ |
監修:株式会社ケイパック 編集部
ケイパックは、BtoB製造業やパッケージ業界で長年の実績を持つパッケージメーカーです。
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