事前知識でコストダウン!クオリティアップ!

パッケージを作りたいと思っておられる方々は、オーダーする時に何を考えますか?

コスト?品質?納期?・・・挙げればきりがありませんね。

中でもやっぱりコストが気にかかる方が多いでしょう。

ただ闇雲に低価格であればOK!とい訳にはにはいきませんよね、安かろう悪かろうでは時間もお金も無駄になり、売上増加も見込めなくなってきます。

高い品質で適正な価格のパッケージをオーダーするには事前知識があると無いとでは大違いです。

折角みんなに可愛がってもらおうと作る商品が、パッケージの出来、不出来で左右されるのは悲しいですよね。

そこで、納得のいく価格で安心してオーダー出来るやり方を少しお話します・・・

パッケージをオーダーする際、お客様に準備して頂きたい事

小さいサイズの箱 さてどうしましょうか?

パッケージの寸法

先ず最初に決めなければならない事が、パッケージの寸法です。

正確にはパッケージの寸法はお打合せの段階で決定するので、内容物の正確な寸法と大雑把でもいいので、パッケージへの納め方を決めて頂くと設計がし易くなります。

内容物は固形の形の変わらないものか、液体や粉状のもので袋詰されているような物であれば、立てて箱に収め陳列するのか、寝かして納めて陳列するのかで内容物の厚さが変わるので注意して採寸しなければなりません。また内容物の重さも設計段階で分かっていれば、パッケージの強度を考えて、ある程度の原紙厚さを選定できますので後での打合せ時に役立ちます。

パッケージ内への納め方

パッケージ内への納め方も重要です。内容物が単体で実寸法に乗っ取ったパッケージであれば、個寸法の採寸だけで設計できますが、例えば分包の60包入り化粧箱の場合は実サンプルを束ねて採寸しなければなりませんし、パッケージ内にどの様に納めるかもポイントの一つとなります。

包装という意味ではパッケージ内に60包入っていれば問題はないのでしょうが、お客様がご使用になるにつれ数量が減り、分包が箱内でガサガサしたり、倒れて取り出しにくかったりすると、使い勝手の悪いパッケージとなります。

この様な場合は仕切りを設ける事により、解消出来る事もあります。

更に、高額商品で個寸法の小さい商品などは、実寸法より遥かに大きい箱を作ることもあります。この場合も、商品形状をくり抜いた様な仕切りを設けたりしますので、納め方を事前に考えておかれ、希望を伝えて頂くと、打合せの回数が少なくて済みます。

パッケージデザインはどうするの?

パッケージのデザインは非常に重要です。訴求効果を高める、高級感を出す、内容物の特徴や効果が分かり易い・・・等々、商品毎にコンセプトがあるのでそのデザインは様々です。

そんなデザインを自社でするのか、外注依頼するのかを事前に考えておかれた方がいいかもしれません。

それはイニシャルコストが大きく変わるからです。デザイン費用の算出は一定のルールや経費計算が難しく、デザイン性の高い低いも判定がし辛く、高くつく、安く抑えるの価値が人によって違います。

勿論、納得のいく自社デザインが一番良いのでは・・・と思いますが、デザインセクションの無い場合は外注となります。

当社でも外部委託のデザイナーさんに依頼することもあり、お気軽にご用命下さいませ。

しっかりとした生産計画でパッケージのオーダーを

生産計画をしっかり考える事で、コストダウンにつながります。

これを大体で済ますと、販売ベースが出来上がった時に高い包材費になる事もありますし、最初から大きな数字を見込んでパッケージを製作したものの、イニシャルコストが高くつき、しかも包材の在庫が沢山残ってしまう・・・。

商品単価は印刷パッケージの場合、ある程度の数量までは数が多いほど単価は下がります。

希望単価に合せる為、発注数量を多くして合せられる会社さんもありますが、これがいい方に展開するか否かは運まかせ・・・という感じになってしまい、あまりお勧めしません。

どれだけの数を売り上げるか、そのためにどの様なアクションを起こすかを初期段階で考えておられる会社さんの方が、リピート、増産の発注に繋がっているケースが多いです。

オーダー前のお客様に準備して頂きたいことを何点か書きましたが、勿論このような準備なしでも、見積、発注という手筈は組めますが、より正確に細かい情報を我々印刷業者に与えて頂く方が、ロスのない生産に繋がり、コストダウンを図れる材料となるのです。

クオリティーアップ出来る、お打合せ。その内容は・・・

クオリティ

沢山の情報を頂いた我々は先ず、見積作成、サンプル作成等に取り掛かります。

見積で出された単価が打合せの一つの軸となります。

希望単価内になっているのか、いないのか。これを基本として、

原紙の選定(コートボール→カードB、 逆にカードB→コートボール 等々)

印刷の色数(4色+特色1色→4色に、1色→2色に等々)

原紙からの丁取り(1丁取り→2丁取り、4丁取り→2丁取に等々)

表面加工のクラス(ニス→ビニール引き、フィルム貼り→プレスコートに等々)

貼り加工の方法(地獄底→ワンタッチ底、逆にワンタッチ底→地獄底 等々)

等々の項目を商品単価と照らし合わせながら、コストダウンを考えたり、付加価値のUPについてお打合せを致します。

またサンプルの作成からは、サイズ感は勿論の事、商品充填作業の効率化や商品陳列時の訴求効果の高さを考えたり、知識と工夫でよりクオリティーの高いパッケージを作る為のお打合せをさして頂く事になります。

パッケージは商品の保護であり、広告塔です・・・。すなわち会社の”顔”です!

パッケージの透明な表面加工にも版はあります
パッケージのオーダーについて色々と書き連ねましたが。

最近、お客様のご要望として、”とにかく安いパッケージ”というお話を伺います。

勿論、包材費用としては単価が安い事に越したことはありません。

ただ、単に安さを求める事は低品質にも繋がりますし、リピート、増販には繋がるかどうか・・・

パッケージの本来の目的は商品保護であり、充填商品をお客様に完全な状態でお届けする。

そしてパッケージの付加価値として、高い訴求効果を求める広告である。

高級商品であれば、商品に反して安価なパッケージではイメージを壊してしまう・・・

自然食品であれば、よりナチュラルに、よりエコに・・・

商品の広告の行きつくところは、製造側の姿勢や思い・・・

会社の”顔”となるパッケージ。安直に価格だけで決めていませんか?

パッケージによって、より多くの、より広くのお客様に手に取って頂くよう、ケイパックは頑張ります!!