パッケージを良く魅せる『過去』『現在』『未来』

私共が常に意識していることの1つに
「パッケージをいかにして良く魅せるか。」
というものがあります。

どんなデザインが良いのか?
どんな形状が良いのか?
より良い加工方法は無いか?
など

これらの悩みは私共パッケージメーカーにとっては
終わることの無い永遠の課題といって良いでしょう。

されど、ここで1つの疑問が起こるわけです。

「良く魅せるってどういうことか?」

そもそも同じデザイン、同じ形状であったとしても
そのパッケージを見る状況によって
伝わる印象は違います。

例えば、『笑う』ということを取り上げても
『笑う』ことでその場を盛り上げる効果を得られる時もあれば
『笑う』ことで不謹慎な印象を与えてしまう場合もありますよね。

また、デザイン1つ取っても
せっかく真紅の真っ赤で鮮やかな色調のデザインで
パッと見の印象はとてもすばらしく好評価を頂いたデザインであっても

そのデザインが使用される背景が
同じような真紅の真っ赤で鮮やかな色調のデザインであれば
全く持って引き立たないわけです。

つまり、パッケージを良く魅せる方法と言っても
そこだけを捉えて考えるのは浅はかな考えであり、
その場、その時の状況や
比較対象となる何かがあって初めて
その良し悪しが判断されるべきものであるということを
踏まえて考えるべきであるということです。

では、パッケージを良く魅せるにはどのように考えたら宜しいのでしょうか?

今回はお客様目線ではなく、我々パッケージを供給する側からの目線でお伝えいたします。

過去のパッケージを魅せる

過去を見せる

私共は環境整備活動の一環として、毎朝30分間の掃除活動をしております。

先日の話ですがあるスタッフが事務所の床のカーペットをゴシゴシ拭き洗いしていたのですね。
それは、もう見事で約50cm角のカーペットシート1枚単位で一生懸命に洗っているのです。

恐らく30分間の掃除でこの約50cm角のカーペットシートを
せいぜい1枚か2枚しか洗えないのではないでしょうか?

率先して環境整備活動に熱心に取り組んでいることが結果を見ても明らかなわけですが
この綺麗になっていくカーペットシートを見ながらふと思ったことがあります。

「この綺麗になっていくカーペットも全部綺麗になってしまうと
その綺麗さが当たり前のように見えるんやろな。」と。

そうです。
つまり、現状隣り合わせになっている綺麗な部分と汚い部分があるからこそ
綺麗になっている様(さま)が良く分かるわけですね。

これはパッケージを良く魅せるという意味では同じことが言えるのではと。

つまり、パッケージのデザイン提案、形状提案をするにおいても
ただ単に提案するパッケージをお見せするのではなく、

例えば、現状のパッケージをお見せして、
「この部分がアイキャッチ効果が高まるポイントとなります。」とか、
「このような形状にすることで箱を起こす時の組み立て作業の
合理化(組み立てやすくなるということ)に繋がります。」
などの提案をした方がより説得力が増します。

また、現状の売り方を見せて
「このようなデザインに変更することで見栄えが良くなります。」とか
「このような形状にすることで消費者の手に取りやすくなります。」
などと提案した方が現状の売り方にマッチしていることが伝わりますよね。

これらのように
『過去』(以前)のパッケージと比較したり、
『過去』(陳列前の空間など)を認識することで
提案するパッケージがいかに魅せるものになっているかが
伝わるというものです。

だからこそ、『過去』を見せましょうというわけですね。

パッケージで未来を魅せる

未来を見せる

未来予知。

こんなことが出来れば誰も苦労しないわけですが、
とは言え、かならずや訪れる未来に対して
希望を見せられるのと、絶望を見せられるのでは
モチベーションが全然違ったものになることは
言うまでもありません。

一般的に若い世代の方々に対して
『生きる活力』が見られないと言われたりしますし、
その原因として教育や景気などの影響が上げられますが

中でも大きな原因の1つとして上げられるのが
将来に対する不安があると言われます。

つまり、働いても働いても景気が良くならないばかりに
企業は利益を捻出することが出来ず、
且つ、年功序列を基本とした体系にあっては
給料の比較的高い中間管理職を抱えるがために

これからの未来を担う若い世代の方々の給料に
少なからず悪影響を及ぼす結果となっていること。

そして、納めても返ってくるかどうか分からない
(と思われている)年金のことや
高額化が懸念される医療費の問題など

その他にも考えれば考えるほど
ネガティブ要素が出てくることに対して
「将来どうなるんやろ?」
という不安が常にあるということですね。

それが行き過ぎると、
いくら働いても同じや・・・
ということになってしまいかねないと。

話は大きく反れてしまいましたが
パッケージを魅せるということに関しても
似たようなことが言えます。

ただただ、パッケージを提案をして
「これはいいですよ。」
とおススメしたところで
具体的なイメージはなかなか湧かないもです。

先の例でも示しましたように
現状の売り方(売り場)を見せ、
その状態でパッケージを差し替えることで
得られるイメージや魅力を体感ベースで
感じて頂くことでより明確な未来が想像できます。

また、形状変更による合理化提案であれば
組立作業による作業効率化がどれくらい図れ、
実質どのくらいのコスト合理化に繋がるのか
という未来まで見せることで
合理化案の真実味が増すというものです。

だからこそ、『未来』を見せましょうということですね。

『未来』を見せることでより具体的に想像できることはもとより
明るい未来を想像することでポジティブな気持ちを引き出す効果が狙えます。

パッケージも『現状』とのコントラストの違いで魅せる

『現状』とのコントラストが違いをより引き立たす

先の2つのテーマでもお伝えしておりますとおり、
ただ、『過去』を見せても・・・
ただ、『未来』を見せても・・・
そのイメージは掴みにくいものとなります。

例えば、頭が良くなったと言われても
頭が悪かった(悪いと思われていた)『過去』を
知らなければ頭が良いことは理解できたとしても
頭が良くなったことは分かりません。

もちろん、現状が良ければそれで良いわけですが、
より一層その良さを際立たせる為には
『過去』との比較が必要なわけです。

また、いくら頭が良くなりますと言われても
頭が悪い(悪いと思われている)現状を認識せずして
その未来を信じることは出来ませんし、
そもそもどれくらい頭が良くなるのかという
尺度がないわけですから理解しようもないのです。

というわけで、パッケージを良く魅せる方法として
『過去』『現在』『未来』をお見せするということは
大きな役割を担うものだということですね。