パッケージ(印刷)会社とのコミュニケーション

以前、新規のお客様からパッケージの見積依頼がありました。その時にふっと出てしまった印刷用語・・・

『台数計算』

新規のお客様の対応時には気を付けてはいるのですが、つい出てしまいました。この『台数計算』という言葉は専門用語でもなく、かといって普段使っている言葉でもない・・・中途半端な印刷用語・・・(笑)

もちろんお客様には、加工機における最低工賃ですと説明したのですが印刷加工の現場を知らないお客様には理解されるまで少し時間が掛かることもあります。

箱を50個作ると単価が1000円で合計50,000円
100個作ると単価が半分の500円で合計50,000円
アレ???おかしいな・・・と思われるみたいです。

そうこれは、加工機に100枚通すのも、1000枚通すのも最低価格が決まっているので予備数も含めて、その数がある程度そろわなければ最低料金は変わらないのです。

WEB上では少量対応のチラシやカタログが単価設定されいるので、少し疑問に思われることもあるようなのですが・・・。印刷機や加工機の性質の違いで最低工賃料の設定が違い、上記の例のようになってしまうのです。決して暴利を貪る悪徳業者ではないので、ご理解の程よろしくお願い致します・・・(笑)

お客様に説明する際は、出来るだけ専門用語や業界用語の使用は避けなければ!と強く感じる次第でございますが、このようにお客様とのコミュニケーションにまつわるお話をさせて頂きます。

パッケージの形状も意思の疎通が大事です。

パッケージの形状も意思の疎通が大事です。

健康食品の会社さんと商談していた時のお話ですが・・・お客様いわく『宅急便のレター封筒のような形状が良い』というご希望だったのですが・・・

形状案1

中に入れるのはスティック状のもの(水またはお湯に溶かして飲む顆粒タイプのもの)が30包入るもので、最近よく見かける形状ではありますが、仕切か何かを付けないと、いっぱい入っているときはまだしも、何本か飲用しているうちに、中でガサガサになってくるのがとても心配でした。

お客様には率直にその旨をお伝えしたところ、『いや、でもこのままの形がいいんです』とおっしゃられます。

では、なぜこの形状が良いのですか?とお聞きしたところ『上司からこの形状が良いと言われている』とのことでした。

では、なぜ上司の方はこの形状が良いのでしょう?
とお聞きすると『?????』ということでした。

まぁ、それから色々あったのですが、結論から言いますと、(皆さまご想像の通りだとは思いますが)比較的送料が安く送れる大きさのパッケージサイズに!という話が、何人かの間を通り抜けるうちに『ヤマト宅急便さんのレター封筒の形状が良い』というふうに変わってしまったようなのです。

やはりパッケージの形状1つをとっても、意思の疎通は大切だなぁと感じました。また、こちらの疑問を率直に(ちょっと失礼かなと思うくらい(笑)に?)お聞きしたことによって、問題が解決されることもあるんだと感じました。ので、これからもどんどん失礼なくらいお聞きしようかと(笑)

そして、商品のことを考えればこそ『なぜ?』『どうして?』というところに気持ちが向いてしまうのですから、この『なぜ?』を大切にし、お客様と一緒に納得いくパッケージ作りを心掛けて行きたいと思います。

通販用箱の話が出たので、一応・・・

安価な送料にて発送するためのパッケージ形状なのですが・・・一番のネックはその『厚み』のため、一番は何と言ってもキャラメル箱なのですが、それ以外ということで1つオススメを!

オススメ(組立前)

このような展開の形状の箱です。
それを左右を折り上げ、下から折ったものをその額部分に差す!
これだけでパッケージになります。

オススメ(組立後)

組み立て形式では①組立に時間(=コスト)がかかることと②厚み的に組立構造が適しにくいということがあるのですが、これなら超~簡単です。

『キャラメル箱では、ちょっと安っぽく見えるし、フタを開けた時に商品が見える方がいいんだよね。』という方も多いのではないでしょうか?(私がお話を頂くのは、このパターン・ご要望がほとんどです。)

パッケージの質感を擬態語で(笑)

パッケージの質感を擬態語で(笑)

お得意様から化粧箱の相談を受けました・・・

『先日見かけた化粧箱が表面がザラザラになっていた!・・・これは、表面加工?印刷技術?加工原紙????』なる質問でした・・・。

『どんなザラザラですか?』

『う~ん、ザラザラ!!』

・・・とここで、ふと思ったのです。表面がザラザラの加工でどれだけの説明が出来るのか・・・

まず、表面がザラザラで思いつくのがマットニス、ただこれはザラザラ感が非常に薄く、艶がない程度の事なのでザラザラではないなぁ・・・、表面加工のマットビニールでもマットニスよりはザラザラ感は出るが、マット感が強いだけでザラザラではない。

そしてこれが正解かも・・と思われる技術が、リオトーン印刷でUVシルクスクリーン印刷において、UV照射をすると硬化してザラザラとした仕上がりとなる専用インクを使用すれば出来上がり、シルクスクリーン印刷なのでインクの盛り量を変えればそのザラザラ感はさらに増したりもします。さらに印刷なので版を使えば、ザラザラな部分とそうでない部分のコントラストを表現することも出来ます。疑似エッチングともいわれ、手法としては結構ポピュラーですが言葉としてはあまり聞きなれないかもしれません。

更に深堀すると、近い表現で”ボコボコ”があります(笑)

この”ボコボコ”はボコボコ加減が浅いとザラザラに変わりますし、人の感性によるところなので・・・、こちらの方もフォローしておかなければなりません(笑)

ボコボコの一つ目はバーコ印刷、これは印刷したインキの上に特殊な樹脂パウダーを振り掛け、その後熱を掛けるとパウダーが膨張してボコボコになるというもので、版の使い方で細かい柄であればザラボコで、文字等にすれば盛り上げ感があるボコになるという・・・ものです。

またザラボコではリオトーンに近いちぢみ印刷というものもあり、手法は同じでもインクの違いでその表現性が柄シワのようになり、これまたちょっと違うザラボコが出来上がります。

最後に、当社印刷のインラインで出来る方法としては、剥離ニスとUVクリアーを使う手法で、コーター付のUV印刷機ならではの技もあります。

結果からいうと、一番最後のものだった訳ですが・・・『ザラザラ』『ボコボコ』だけでは、なかなか伝わりにくく、大事の部分はアバウトな(感覚表現だけの)確認ではなく、現物サンプルを確認しないとですね。

表面加工についてちょっと興味が出てきた方は、以下の記事も少し見ていきませんか?表面加工でイメージを演出する方法を紹介しています。
>>パッケージに高級感や落ち着きをプラスする方法を見てみる

3年目のクレーム

3年目のクレーム

『三年寝太郎』というお伽噺がちょっと話題にあがりました・・・三年間寝ていて何もしなっかたのが、突然起きたと思ったら大石を動かし川をせき止め、灌漑を助けた・・・という話です。たしか、三年間寝てるいる様に見えて、実は灌漑をどうすれば防げるかじっと考えていた・・・。というような感じなのですが・・・

印刷紙器、台紙の世界では・・・三年寝かすととんでもない事になることもあります。

商品の中には売れ行き予想を下回り、製造ロットを短期間で出荷できず倉庫に長期の保管をされておられる印刷物も多くあります。この期間が長ければ長い程、経時変化を起こしやすく例えば、表面加工にプレスコートを施した印刷物は、黄変(黄色く変色)したりしますし、外箱(段ボール箱)に入れた保管でも水分の吸排出で紙が波うったり、印刷インクが褪色し色味が変わってしまいます。

また台紙などの場合困るのはブリスターコートをした後、その状態のまま長期保管、後にブリスト加工しようと思ったら接着しない・・・この話は時々あるんです・・・

以前書いたような気もしますが、ブリスター糊の保障期間は3カ月程です。実際には一年以上経っても接着能力があるものが多いので、あれまだ10カ月しか経ってないのに接着しない!クレームだ!!・・・・なんて事があるのですが、それは・・・保証期間が大幅に過ぎています・・・

という話になってきます。

製造した商品を長らく保管しなければいけない状況というのは多々ありますが、保管期間によってはそれなりのリスクもありますので、お気を付け下さい。

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・・・因みに、冒頭の三年寝太郎の話
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モデルがいたって知ってました??

その名も平賀清恒といい、父親の負け戦で
仕方なく他藩に仕官し、その藩の苦しい財
政を何とかしようと、三年間昼夜を忘れ考
えて・・・

思いついたのが、佐渡の金山に働く人夫に
草履を提供し、古い草履を回収する。

その草履についた砂金を集めて財政難を
(堰を作る)乗り切った・・・

まぁ、まつわる話は色々とあるみたいなの
ですが・・・ちょっとした雑学補充に(笑)
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化粧箱の製作をするのにも真心込めて!

化粧箱の製作をするのにも真心込めて!

では、最後に弊社から、この記事をお読みいただいている方へ。

『営業マンは自分を売れ!』とはよく聞く話かと思います。それは、この人にお願いすれば大丈夫と思ってもらえる『信用・信頼される人になれ』ということで、とても良いことかと思います。

信用・信頼される人というのは・・・
・約束を守る
・商品知識がある
・誠実である(ウソをつくなど、もってのほか)
・素直である
等々、いろいろな要素がある訳でして・・・・・

それはそれで素晴らしい(というか、ごくごく当然のこと)なのですが、それを踏まえて、やはり商品を売りましょう!と思うのです。

『自分を売らずに、商品を売る』のではなく、
『自分を売ってから、商品を売る』ということです。
(まぁ、当たり前と言えば、当たり前ですが(笑))

やはり、買って頂く以上は満足もして頂きたいです。私どもが扱うのはパッケージなので、
・どこで販売されるか?
・どのように販売されるか?
・それらにあった仕様(形状・材質・加工方法)か?

また、もっと言うと・・・中の商品のことも考え、
・もっとも訴求したいことは?
・ターゲット層は?
・その販売(促進)方法は?

等々、お客様の立場で考えて、中の商品をいかに良く見せるか?いかに良く売れるようにするか?を1つ1つの商品に対して常に全力で、今できることを最大限に発揮して、1つ1つの商品に愛情と真心をもって、パッケージ製作をさせて頂きたいと思っております。

弊社が「お客様に選んでいただける」印刷会社になるために取り組んでいること・心がけていることについては、こちらの記事でも紹介させていただきました。
>>ケイパックのパッケージ製作への思いや強みとは?

ただ、悲しいかなパッケージにそれほど時間をかけずに作りたいというお客様もいらっしゃいます。実際の製造期間が短いというだけの意味ではなく、『商品出来たから、すぐ作って』と急に言われるようなことが・・・・・

良いものを作ろうと思えば、やはりそれなりに時間がかるのはパッケージも同じです。もっと前の段階から一緒に考え、一緒に悩みながらより良いパッケージを一緒に作りませんか?

私共が、商品パッケージに愛情と真心を込める(込められる)条件はただ1つです。“お客様自身にも愛情を持って頂くこと”です。

愛情をもってパッケージを作成したい方は、是非お問合せ下さい。