「キャラメル箱って何?」
「キャラメル以外に何を入れる箱なのか知りたい」
「キャラメル箱は安く作れるって本当?」
このような疑問はありませんか?
キャラメル箱といわれて真っ先に思い浮かぶのは、森永のあの箱ですよね。
でも実は、キャラメル箱ってキャラメルを入れるだけの箱じゃないんです。
当記事では、キャラメル箱の特徴や2つの製作事例、使い方、メリット・デメリットなどを網羅的にお話しします。
すぐにでもキャラメル箱の見積り依頼をしたい方は以下のページから問い合わせてみてください。
パッケージのプロが、貴社の商品に最適な箱を、親身になって一緒に作成いたします。
>>キャラメル箱の見積もりを取得してみる
問い合わせてから後悔しないようにケイパックの評判や仕事ぶりを知りたい方は、以下のお客様の声も併せてご覧ください。
【展開図あり】キャラメル箱とは最もベーシックな形状で一番人気の箱!
キャラメル箱とは、最もベーシックな形状で、使いやすい一番人気の箱です。
「箱」ときいて一番最初に連想されるくらいシンプルで代表的な形です。
箱の上下に差し込みのフタが付いています。
その名の通り、もともとキャラメルを入れる箱に使われていたことに由来し、その形状をキャラメル箱と呼ぶようになりました。
【実例紹介】オリジナルキャラメル箱の見積もり3選!安いといわれる理由を徹底検証
先ほどキャラメル箱は「比較的安く製作できる」とご紹介しました。
しかし、キャラメル箱を作ったことがないと、安いといわれてもどの程度安くなるのか想像できないでしょう。
そこで今回は、当社で製作したパッケージの概算見積もりを具体的にお見せします。
底ワンタッチ式にした場合の費用と比較することでキャラメル箱の費用感をお伝えします。
※2023年7月時点の見積もりを記載しております。価格は時期によって変動しますのでご了承ください
【オリジナルキャラメル箱の見積もり1】ディズニーのパッケージ
キャラクターが印刷されたキャラメル箱の見積もりから紹介します。
まずは箱のスペックから。
サイズ | W90×D40×H126mm |
素材 | コートボール 350g/㎡ |
印刷 | 4色+ニス |
単価は製作ロット数によって以下のように変わってきます。
ロット数 | 単価(円) |
3000ヶ | @38.0 |
5000ヶ | @26.0 |
10000ヶ | @18.0 |
たとえばロット数が5000ヶから10000ヶと、倍になっただけで単価が8円下がります。
さらに同じ条件で底ワンタッチ式に変更した場合、単価は以下のようになります。
※底ワンタッチについては、以下の記事でも解説しているため参考にしてみてください。
底ワンタッチ式について詳しく知る
ロット数 | 単価(円) |
3000ヶ | @41.0 |
5000ヶ | @28.0 |
10000ヶ | @19.0 |
ロット数が大きいと差を感じにくいですが、小ロット生産だと箱の形によって製作費用が9,000円も違ってきます。
- キャラメル式:3,000×38=114,000円
- 底ワンタッチ式:3,000×41=123,000円
小ロットで製作費用を抑えたい場合はキャラメル式がおすすめです。
【オリジナルキャラメル箱の見積もり2】ヘンプエキスのパッケージ
続いては身体をシールドするオーガニックヘンプエキスのパッケージ製作例です。
サイズ | W35×D35×H105mm |
素材 | アイボリー 450g/㎡ |
印刷 | 4色+ビニール |
単価は製作ロット数によって以下のように変わってきます。
ロット数 | 単価(円) |
1000ヶ | @98.0 |
2000ヶ | @57.0 |
3000ヶ | @43.0 |
ロット数が1000ヶから2000ヶに変わるだけで、1箱あたりの単価が41円も違ってきます。
底ワンタッチにすると、さらに単価が高くなります。
ロット数 | 単価(円) |
1000ヶ | @106.0 |
2000ヶ | @61.0 |
3000ヶ | @46.0 |
箱の形式が変わったことで、単価に3〜8円差が出てきました。
総額を比べてみると以下のとおりになります。
- キャラメル式:1,000×98=98,000円
- 底ワンタッチ式:1,000×106=106,000円
8,000円もの差額になりました。
こちらも予算に合わせて検討する余地があるでしょう。
【オリジナルキャラメル箱の見積もり3】歯磨き粉のパッケージ
3つ目の見積もりは歯磨き粉のパッケージを制作したときのものです。
サイズ | W45×D35×H145mm |
素材 | ホイル紙 310g/㎡ |
印刷 | 白+特3色+ニス |
単価は製作ロット数によって以下のように変わってきます。
ロット数 | 単価(円) |
10000ヶ | @26.0 |
20000ヶ | @20.0 |
30000ヶ | @18.0 |
底ワンタッチにすると、単価が1円変わります。
ロット数 | 単価(円) |
10000ヶ | @27.0 |
20000ヶ | @21.0 |
30000ヶ | @19.0 |
1円とはいえ、ロット数が大きいと総額に差が出てくるので油断できません。
- キャラメル式:30000×18=540,000円
- 底ワンタッチ式:30000×19=570,000円
実に30,000円もの金額差が発生します。
このように、単価で見たときにはそんなに差がないように見えても、総額を見てみるとかなり差がつくことがあるため要注意です。
以上3つの具体的な見積もりを見ていきました。
キャラメル箱に「安い」という特徴が含まれている理由がわかっていただけたでしょうか。
見積もりを見て、キャラメル箱を作ってみたくなった方は一度ご相談ください。
貴社の商品にぴったりな箱を真剣に考えて見積もりを作成します。
ところで、キャラメル箱にすれば必ず安くなるというわけではないのが難しいところです。
次の項目では、安いはずのキャラメル箱が安くならなかった事例をお話しします。
【製作事例1】キャラメル箱=安いとは限らない点に注意!
キャラメル箱は基本的に安い
先ほど特徴でも挙げたとおり、キャラメル箱は安価に作製できる箱です。
キャラメル形式は、工程も少なく簡単に組み立てられるので、安くなる場合が多いのです。
そのため「(おそらく安いであろうから)キャラメル形式で!」と発注されるお客様がときどきいます。
しかし、できるだけ費用を抑えたいという希望が第一にあるなら、ストレートに「とにかく安くしたい」と注文してください。
というのも、安いはずのキャラメル箱の見積もりが安くならなかった例があるからです。
キャラメル箱なのに安くならなかった事例
キャラメル箱=安いという思い込みで注文され、結果的に割高になってしまった事例をご紹介します。
見積もり依頼内容は次のとおりでした。
- 無地のキャラメル箱
- そのキャラメル箱は、印刷を施したダンボール箱に入れる予定
- パーツの多い商品で、細かいパーツをキャラメル箱の中にまとめ、残りは段ボール箱に直接入れたい
- かなり背が低く幅の広い箱
- 数量は多め
なぜこの注文で割高になってしまうのかというと、工場で大量生産するのに向かない依頼だったからです。
キャラメル箱を工場で大量生産できない注文
上記の依頼では「かなり背が低く幅の広い箱」という条件が入っていたため、工場生産は難しいと判断しました。
というのも、箱が細長いと工場のラインで糊付け作業を行うのが難しくなってしまうからです。
工場で作製できないとなると、弊社で打ち抜き作業を行い、貼り作業は内職の手貼りで行うことになります。
内職は数量が少なければ安価にできるのですが、この件は数量が多かったので、工場生産の単価に比べて割高な見積もりになってしまいました。
実はキャラメル箱じゃなくて良かった
お客様に割高になってしまうとご説明したところ「安くしたいからキャラメル箱で、と依頼しただけなので形状にこだわりがあるわけではない。他に安くできる方法はないか?」といわれました。
キャラメル箱ではなく安くしたいというのが本当のニーズだったのです。
結局、キャラメル形式ではなく4角貼りで見積もりを提出しました。
今回のようにお客様から形状指示があったとしても、お客様が本当にいいたいことは別にあるかもしれません。
「普段から頭を使って見積もりをしなければ」と改めて思った案件でした。
【製作事例2】キャラメル箱を開けやすく
「女性でも開けやすいパッケージにしたい」とのご相談を受け、我ながら良い提案ができたと思った事例をお話しします。
化粧品を入れるキャラメル形式のパッケージで、現状のままでは開封時に力が要るため、客層が女性の商品にはデメリットになってしまうとのことでした。
そこで、差し込み口を工夫するべく以下の3案をご提案しました。
- 差し込みロックをなくす
- 指穴をつける
- 指を引っかけやすくする
3案のうち1.と3.が採用され「差し込みロックをなくし指を引っかけやすくする」という方向で話がまとまりました。
プロとして大層なことをしたつもりはありませんが、お客様には大変喜んでいただけて嬉しい限りです。
このように、プロ目線でパッケージのささいな困り事を解決するお手伝いができるので、お気軽にご相談ください。
キャラメル箱のメリット・デメリット
シンプルなキャラメル箱にも、メリットとデメリットがあります。
それぞれ見ていきましょう。
キャラメル箱のメリット
キャラメル箱のメリットは主に以下の3つです。
- 安価
- 組み立てが簡単
- 短納期でできる
簡単にできるので、サンプルが他の形状より早くできます。
本製造の際も、どの貼り機を使ってもできるので空いている機械で作製できます。
そのため柔軟な納期対応がしやすいのが、お客様にとって一番嬉しいポイントでしょう。
キャラメル箱のデメリット
キャラメル箱のデメリットとしては、重量のある商品には適していない点が挙げられます。
上下の蓋を閉めているだけなので、重量があると中身が出てきてしまいやすいのです。
もちろんテープを貼って補強もできますが、たくさん貼ると見栄えが良くなくなるのが悩みどころ。
重量のある商品を入れたいなら、底ワンタッチ箱のように、もっと強度のある形状を選ぶべきです。
強度のある箱の形状に関してもっと知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
キャラメル箱の作り方【自作する場合】
ここからはキャラメル箱を手作りしたい場合の作り方を以下の4ステップで解説します。
- 展開図を描く
- カットする
- 折り罫を入れて折る
- 両面テープで貼る
順番に説明します。
ステップ1.展開図を描く
カットする紙の裏側に展開図を描きます。
表面に描くと仕上がり時に見栄えが悪くなってしまう可能性があるため、裏側に描きます。
裏側なら万が一失敗しても気になりません。
ステップ2.カットする
カッターを使って展開図の外側をカットします。
カットする前に要らない部分を塗りつぶしておくと切り分けやすくなります。
ステップ3.折り罫を入れて折る
展開図の形になったら箱の形に折っていきます。
折る前に折り罫という溝を入れておくときっちり折れます。
ステップ4.両面テープで貼る
箱の形に折ったらノリ貼り部分に両面テープを貼って折りたたみます。
両面テープで接着したら箱の形になります。
キャラメル箱に関するよくある質問
キャラメル箱に関するよくある質問を3つ紹介します。
- キャラメル箱の大きさを教えてください
- キャラメル箱はどのようなものに最適ですか?
- 既製品のキャラメル箱はどこで売っていますか?
箱のプロの視点で詳しくお伝えします。
キャラメル箱の大きさを教えてください
貴社の商品に合わせて大きさを決めるため、キャラメル箱の大きさは自由に設定できます。
たとえば、森永ミルクキャラメルの箱のサイズは85×45×20mmですが、先ほど紹介したとおり90×40×126mmのキャラメル箱も作成可能です。
貴社製品に適切なキャラメル箱の大きさを知りたい方は、以下のフォームまでお問い合わせください。
キャラメル箱はどのようなものに最適ですか?
キャラメル箱はお菓子や石鹸など、安価で軽量な商品を入れるのに適しています。
重量のあるものを入れると箱が耐えられない可能性があるためです。
キャラメル箱に重量のあるものを入れたい場合は、パッケージの底にシールを貼るなどひと工夫する必要があり、人件費アップにもつながってしまうのでおすすめしません。
既製品のキャラメル箱はどこで売っていますか?
インターネット上のパッケージ専門サイトや、業務用梱包資材を扱っている店で購入できます。
店舗によっては100円ショップやホームセンターで販売していることも。実物を見てから購入したい方は、パッケージを販売しているお店に足を運んでみましょう。
サイズが決まっていて、とにかく必要な数だけ届けて欲しい方は、インターネットでの購入が便利です。
どんなパッケージが適しているかわからなければプロにお任せを
キャラメル箱の特徴と使い方、キャラメル箱=安いとは限らない話をしてきました。
シンプルなキャラメル箱ですら齟齬が生じることがあるので、他の複雑なパッケージはもっと伝わりづらいことが多いです。
パッケージって、結構奥が深いんですよ。
制作費用を安くしたいのであればそれを最優先に、より適した形状をご提案することもできるので、パッケージを作りたいけれどどんなものがいいかわからない方は、ひとまず当社にご相談ください。
ご要望をお聞きした上で最適なパッケージをご提案します。