高級感を出す目的で、プレスコートやフィルム貼り(両方とも非常に艶のある加工)。表面保護だけではなく、商品の訴求効果を高め他社商品との差をつける事が出来ます。
ワンポイントのアクセントを強める箔押し。金箔、銀箔の質感は印刷では表現しきれません、ここを強調したい!この商品名を推したい!という時には大きな効果を生んでくれます。
そして安価なニスでも使い方ひとつで、デザインとしての表面加工になるのです。それは、マットとグロスの使い分け!一般的にニスのグロス感は他の表面加工より落ちるのですがそれを補う為に、際立たせたいグロスニスの部分以外にマットニスを引くのです。すると、光沢性のあまり高くない表面加工としてのグロスニスがマットニスとの対比で浮き上がってくるのです。しかも印刷加工内で出来る低コストの表面加工として・・・
これも立派なデザインといえるのではないでしょうか・・・・・
・・・・・化粧箱の製造をする中で様々な差別化を図るべく付加価値を高めるための加工を施す場合があり、ごく一般的に使用される上記のような加工以外にも色々なものがあります。これらの加工を知っておくことで提案の幅が広がることは間違いありません。
今回は、それらの中でも『ロールエンボス加工』についてお伝えいたします。
化粧箱全体を装飾する『ロールエンボス加工』
そもそもエンボス加工とは、ウィキペディアによると、その概要は・・・
『エンボス加工は裏面を押し上げて浮かす(したがって裏面は凹む)方式、表面に特殊なインクを付着することで凸部を形成する(裏面は凹まない)方式がある。紙に対する印刷の加工方法として広く利用されており、クレープ加工とも言う。インクを使わず紙に模様を入れたり、手触りを良くしたり、薄い紙を一枚一枚はがれやすくする効果がある。また書籍の表紙カバーで印刷をしたタイトルやイラストの縁をエンボス加工することで、見た目と手触りとの二重の効果を与えることが出来る。書類にはエンボス加工を用いてエンボス印を押印することがある。エンボス印を押す事務用品をエンボッサーまたはシールプレス、型押機などという。金属での例としては自動車のナンバープレートが代表的なものである。視覚障害者用の点字もエンボスの一例である。』
ということです。
こうやって書かれていると(表現も難しいので)よく分からないですね。
ということで、まずは、ド・ド・ド・ド・ドドッ~~と下記をご覧ください。
化粧箱のエンボス加工1 梨目
化粧箱のエンボス加工2 ストライプ
化粧箱のエンボス加工3 絹目
化粧箱のエンボス加工4 布目
化粧箱のエンボス加工5 皮シボ
化粧箱のエンボス加工6 格子目
化粧箱のエンボス加工7 キャンパス
化粧箱のエンボス加工8 クレープ
これらはエンドロール版と呼ばれる、箱の全面にエンボスされる版のパターンです。・・・・・というか、印刷紙全面ですので、部材等々付合せの場合は、全部同じエンボスになります。
これらは全て在版ですので、お好きな柄が使用可能です。
特に『クレープ柄』などは、お持ちのところは少ないのではないでしょうか?まぁ『クレープ柄』に限らず、お好きな柄があれば是非お声かけ下さい。また、これで全種というわけでもありませんので、『こんな版は?』ということがあれば、お気軽にお問合せ下さい。
なお、1点注意事項が・・・・・
『布目』とか『絹目』とかの名称に関して・・・・同じ柄なのに会社によって呼び名が違う・同じ名称なのに会社によって柄が違うという場合がありますので、使用される際は、必ずサンプルを確認して下さい。