紙箱の要素は中仕切りにもあります

 

紙箱の素材要素は色々とあります。

勿論、素材という言葉だけで考えると、”原紙”が真っ先に思い浮かびますが、紙箱を構成する形状や、中仕切りもその素材要素と呼べるものだと思います。

形状では商品を保護する機能、お客様の目に止まるアイキャッチ効果、商品充填の効率化、開封時の取りだし易さ・・・等、箱形状としてどのような要素が重要なのかで、それらは決定されます。

例えば、その形状の中の一つとして、”中仕切り”等もその素材要素となり、”中仕切り”の工夫が商品保護に繋がりますし、開封時のお客様が受けるファーストインプレッションを向上する事にもなります。

この様な、広義での紙箱の素材要素について少しお話してみたいと思います。

 

中仕切のご提案について

中仕切のご提案について

中仕切りは中ゲスとも呼ばれ、箱の内装で、中身の商品を固定する為や緩衝材としての役割をもたす仕切りのことです。

通常は、コートボールやダンボールの紙製が多くあります。

また布を貼り、装飾性を得る目的でも用いられます。

当社では、化粧箱・パッケージの製造販売ですのでいわゆる箱をお客様へご提供させていただいているのですが、その箱とともに箱に製品を入れたときに商品を固定させる紙製の「中ゲス」もご提案させていただいています。

先日、あるお客様より、新製品を立ち上げる為の化粧箱のご相談をいただきました。その化粧箱についての打ち合わせをさせていただいている中で、販売方法は、ネット通販がメインになるとことでした。

通販ですので、発送用の箱が必要になるわけですから、そちらの発送箱についてもいろいろとお話しをお伺いしました。

そのお話しの中で、今回の新製品ではなく、現状メインで販売している製品の発送箱についてお話しをお聞きしました。

その内容として、製品を発送する際、発送用の箱の中に商品とパンフレット等を同梱しているのですが、商品は固定されておらず、がさがさの状態とのこと。そのまま発送をしても商品自体が軽い物の為、傷むことはないそうですが、購入されたお客様が、箱を開けた時の印象がよくないとのことでしたので、ゲスを作成し商品をある程度固定してはいかがでしょうか?とご提案させていただきました。

早速、商品を1点お借りし、試作品を作成しご提出。

商品は、高さ30mmほどの円柱の物、1個~最大4個を同梱したいとうご要望を形にしました。

さらに、1個のみ発送するときは、残りの3つが入る部分は穴が閉じている状態にしたいとのこと。

 

その試作品をご覧にいただき、ご評価をいただいたのですが、さらに、同じ位の大きさで、高さが40mmの程の円柱の商品と180×120×25mmほどの長方形の箱の商品にも対応出来るものにしたいとのご要望をいただきました。

 

上記3つの商品を対応出来るゲスを当方で設計し、再度ご提案をさせていただきましたところ、即決でご採用をいただきました。

一枚のゲスで、商品の組み合わせに応じて使えるようにしました。

1、高さの低い円柱の商品の時は、底にパットが出来、高さが出るようにしました。

2、高さの高い円柱の商品は、底パットなしにすることで、箱に入ります。

3、長方形の箱を入れるときは、ゲスを半分に切り取れる様にして、半分を使用しました。

このように、パッケージに関わる、ゲス等も設計から対応させていただきます。