オリジナル化粧箱・パッケージを製作する際に知っておくべきコスト比較Vol.2

表面加工によるコストダウン

【Q.】表面加工を「プレスコート」から「ニス」に変えたら、いくら安くなるの?

よく聞かれる質問です。それが、全ての仕様が決定している“ある特定の化粧箱・パッケージ”に対するご質問であれば、もちろんお見積のうえ、具体的な数字(=価格差)をご提示することは可能です。

しかしながら、上記のようにある工程だけを抜き取り「どちらがいくら安いか?」というのを具体的にご提示するのは、これがなかなか・・・・・しかも、上記【Q.】のように『ニス』との比較が入っていれば・・・

この部分が、この章のキモでもありますので、この話は後程詳しく(笑)

表面加工の種類と特徴

表面加工イメージ

①ニスorマットニス

もっとも簡易な表面化工とも言え、印刷色と同様、印刷機で出来る表面化工です。すなわち、(これも印刷色と同様)薄く引き伸ばして原紙に塗布するため、皮膜層が薄くなり、耐摩擦性では最も弱く、最もグロス感・マット感の低い表面化工です。

②ビニール引きorマットビニール引き

印刷後、オフラインにて行います。印刷機とは異なり溶剤を(ニスよりは)厚く塗布できますので、皮膜層も厚くなり、その分耐摩擦性もUPしますし、グロス感・マット感もUPします。

③プレスコート

ビニール引きと同様オフラインにて行います。ビニール引きとの大きな違いは、溶剤を塗布後、鏡面にてプレスします(『プレスコート』と言われる所以ですね)。そのため、オモテ面の平滑性が優れグロス感が極めて高くなると言えます。ただ、それがゆえに少しのスリ傷でも目立ちやすいと言えます。
※プレスコートに『マット』はございません。

④UVコート

通常インライン(=印刷機)で行いますが、印刷色を刷る胴とはことなりコーター胴にて行います。ので、印刷色・ニス等の場合と異なり、厚みを持たせることができるので、耐摩擦性も優れています。グロス感については、意見が分かれるところですが、③のプレスコートと同等レベルになります。
但し、UVコートの場合、版を作らないといけない場合が多いため、その版代が高価でもあり、価格面では③のプレスコートの方が若干優位性があります(=双方とも『版あり』・双方とも『版なし』で比べれば、あまり差はありません)。

⑤フィルムラミネート(グロスorマット)

文字通り、印刷原紙にフィルムを貼り合わせるため、最も耐摩擦性に優れグロス感・マット感も一番だと言えるでしょう。
特にマット感を強調したい場合はオススメです。手触りもなめらかで高級感が醸し出されます(グロスの方については、比べればもちろん輝度が高いと言えますが、見た目の違いはそれほど大きくありません)。

表面加工の価格比較

表面加工比較

上記の①~⑤を価格順に並べますと、、、、、、まぁ、お分かりだとは思いますが
【安】①<②<③<④<⑤【高】

※ちなみに、グロス感・マット感が高いのは?
【低】①<②<③=④<⑤【高】

※ちなみに、耐摩擦性に優れているのは?
【弱】①<②<③<④<⑤【強】

従いまして、『表面加工によるコストダウン』については
⑤→④→③→②→①と変更することによってコストダウンが出来ます。
ということで、以上になります。。。。。なんてことは、ありません(笑)

 

上記は、あくまで『基本的には!』ということです。つまり、『基本的じゃない場合もある』ということです。キーポイントは、ズバリ『ニス』です!!

お客様にとって、コストダウンは最も気になることに1つでしょう。そして、ニスが安価なこともお客様は良くご存知ですから、コストを抑えよう・抑えようとすればするほど【表面加工⇒ニス】という考えになり、『表面加工はニスにして!』と言ってしまいがちですが、ここに落とし穴があります。どういうことかと言うと、実は『ニス』にした方が高い場合があるということです。

『表面加工はニスにして!』というのと、『一番安い表面加工で!』というのとでは、大きく変わってくることになります。まぁ、弊社のように(笑)良心的な会社であれば、意図を汲んで『ニスが良いのですか?安い方が良いという意味ですか?』とお聞きしますが・・・

ということで、『ニスの方が高い』とはどういうことかと言いますと、

印刷色と同じ扱いになるということ

「台数計算」という言葉をお聞きになったことは御座いますでしょうか?
印刷機を動かす場合、事前に色々準備も必要なため「1枚だけ印刷したから、@10です」という訳にはいきません。たとえ、1枚であろうと最低料金がかかります。ただ、その最低料金の枚数は各社さん異なり【1~1,000枚まで】とされてるところや、【1~1,500枚まで】とされているところなどが多いです。これを台数計算と言います。

もちろん、その他の表面加工にも、同様に台数計算(=最低金額)というものがあります。ただ、各々の最低基準の価格は、当然各社さんにより異なりますので、印刷の最低価格と、その他の表面加工の最低価格の、どちらが高いかという比較になります。

ので、この最低金額内のロットで、かつ、印刷料金の方が高い場合は『ニスの方が高くなる』ということです。

ニスの上からでは、ノリが付かないということ

上記で、仮に・・・
【印刷最低料金<表面加工最低料金】
となった場合でも、『ニス』の場合は、『版』を作らないといけないことが多いです。

『箱』だけに限定すると、貼り加工を伴うものがほとんどなので、ニスの上からはノリが付きにくくなるため、どうしてもノリ貼する部分にニスが付かないように、版を作成しなければなりません。

そして、この印刷用の版を作成すること(=刷版)にも、当然費用が掛かりますので、たとえ、【印刷最低料金<表面加工最低料金】という場合でも、総額でいえば、【印刷最低料金+刷版費>表面加工最低料金】となるため、『ニスの方が高くなる』ということです。

【番外編】特殊な表面加工

特殊加工
ロールエンボス

その他加工によるコストダウン

形状によりコストダウン。表面加工によるコストダウン。と色々見てきましたが、抜粋しても下記のようなポイントがありましたね。

ポイント

この章も【ポイント】を是非意識しながら、把握して頂ければと思います。

箔押しはコストは面積で決まる!

いきなり質問です!

【Q】 下記①~③では、どれが一番箔押し代が高くなるでしょうか?

違い③

 

見積依頼を頂く際、よく『仕様は、原紙:〇〇、印刷:〇色、表面加工は〇〇、ロットは6,000ヶで見積下さい。』&『あっ、それと高級感を出したいから箔押しした場合としてない場合の両方で見積頂けますか?』というようなご依頼を受けます。

その際、必ず『箔押しの寸法はどうしますか?』とお聞きしますが、『えっ?デザインもまだ決まってないから、寸法と言われても。。。。。』ということがままあります。

これは、箔押しは全面に施すことは少なく、ワンポイントとして使用されることが多いですし、箔押しは、その他の加工のように(そこに版があるかどうかだけで)基本全面に加工を施すのではなく、『箔材』というものを使用し、かつ、その箔材を極力無駄なくピンポイントに使用することが可能だからです。

だからこそ逆にワンポイントとしてしか使用できない(=コストが高くなりすぎるため)とも言えますが。

ということで、最初の質問に戻りますが、上記①~③で、実際の箔押し自体の面積でいうと①>②>③の順で、③が一番小さくなります。

ので、『箔押しは面積で決まる』のですから、コスト的にも①が一番高く、③が一番安いかというと・・・・・そうではありません。

 

『箔押しの面積』は、厳密にいうと『使用する箔材と箔版の面積』なので、実質的には下記【緑】部分になりますので、①<②<③となり、③がコスト的には一番高くなります。

違い④

箔押し加工をご希望される場合は、このことをシッカリ覚えてデザインにも反映させて頂ければと思います。そして、見積依頼される場合は、箔押し部分の大きさは『〇〇×〇〇mm』と伝えられるようにしましょう!

もしかしたら、案外それだけで、『あっ、この人は結構詳しいな(=下手な見積は出せないな)』と思わせることが出来るかもしれません(笑)

パール紙か?パール加工か?

パール加工

「高級感を出すためにパール紙を使いたい」という方も多いかと思います。
その際、パール紙を使われることも多いでしょう。
しかしながらグラビアパール印刷もご一考下さい。

ただ、値段が・・・と思われるかもしれませんが、コスト的に見てもパール紙と比較しても大差ないと思われますし、ロットが大きければ(といっても、無茶苦茶な量ではないです)グラビアパールの方が安いくらいです。

もちろん、逆にロットが少なければ高くなる可能性も大です。その境界線は、その商品の大きさ等々にもよりますので、一概には言えませんが、3,000ヶ~5,000ヶ以上作成される場合は、一度見積をとってみるのもいいかもしれません。

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グラビアパール印刷のメリット
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・お好みの色に調整が可能です。
・強度的に、質的に、問題のない原紙を
使用することが可能です。
(というのは、パール紙というのは、基本
的にそんなに種類のあるものが少なく、
『この色がいい!』と思っても紙厚が薄く
て強度的に問題があったり、『紙質的には
問題ないけど、もう少し色がなぁ~』という
場合が多いです。)
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余丁に対する考え方

余丁

『余丁』については色々な考え方があります。

パッケージ屋さん(=印刷会社さん)によっては、「ご依頼のあった発注数分しか納品致しません(=予備が必要ならその分も発注して下さい)」という印刷会社と、「余丁が出来たら一緒に納品してもいいですよ?」という印刷会社があります。

もちろん「定数通りで入れて欲しい」と言われるお客様もいらっしゃいますし、「製品化する数量は変わらないから、多めに入れてもらっても一緒」という考え方もあります。

なので、余丁を付ける付けないの話ではなく、もちろん余丁が多い少ないの話でもありません。大事なのは、どちらがお客様のご要望に沿った対応をとることが出来る体制であるか?ということであり、どちらが『よりお客様のご希望にお応えできるか?』ということですね。

当然、後者の印刷会社の方がどちらにも対応でき、よりお客様にとって有益な印刷会社さんと言えるでしょう。そして、そういう対応力も含めた中で、考え方によっては『余丁がコストダウンにつながるケースもある』ということですね。

我々は常にお客様の立場に立って、お客様のご要望に沿った対応を心掛けております。

コストダウンが図れる『SSPac』

SSPAC

『コストダウン』も1つの目的とした当社のオリジナルパッケージである『SSPac』(実用新案登録済)のご説明をさせて頂ければと思います。
※ちなみに、『SSPac』という名称はSeal&Simple opening Package(封緘式簡易開封型パッケージ)の略であります。ただ、なぜ『Pack』ではなく、『Pac』なのかというご指摘もあろうかと思いますが、そこは当社ケイパックであるからです。
???という方は、当社のロゴマークを今一度(というか、この機会に是非)ご確認頂ければと思いますが・・・・・そうです、当社は『Kpack』ではなく、『Kpac』なのです。

 

・シール代はもちろんシュリンクではもっと費用がかかって予算が合わない。

箱の封緘を考えるなら一番最初に考えるのが『封緘シール』であり、最も多い封緘方法ですね。コストを掛けたくないので無地が良い→しかし白い色の無地シールではデザイン的にも難あり→かと言って印刷をいれるともっと高くなる→やはり、デザインにも影響を与えない透明の無地シールで!ということが多いですね。

しかし、そういった透明の無地シールでも、もちろんシール代が発生します。たかがシール代、されどシール代というところではないでしょうか?たとえ@0.10円でもコストUPさせたくないということは多くないですか?

・シール貼り作業代と貼りミス(ロス)がバカにならない。

封緘シールを使用するということは、当然シールを『貼る』という作業が伴います。人が1枚1枚貼って行くことを考えれば『シール貼り代』の方がシール
代自体より高いということはよくある話です。

しかも、貼りミスをすることを考えればシールを多めに作成しておかないといけないでしょうし、貼りミスは最悪化粧箱自体もダメにしてしまいかねません。

・費用だけでなく、時間も節約したい。

特に新製品の立ち上げの場合など『製品出荷にギリギリ間に合った』という話もよくお聞きします。それはもちろん、少しでもより良いものを追求するがためにギリギリまで試行錯誤を繰り返されるからだろうとは思います。

そんな時に『この製品には最後に封緘シール貼りがあるorない』というのはどちらにしても、最終的な時間を逆算して考える場合、どちらがよりその他の事に時間が割けるかは明白ですね。

・お客様に安心をお届けしたい

封緘シールを使用する最大の理由は、この『お客様に安心をお届けしたい』ということだと思います。『SSPac』はこの辺も封緘シールと同等の安心感をお届けすることが出来ます。

これらの中で1つでも該当することがあれば是非ご相談ください。「『使用してません』という返品を確認したら、どうも使用したような形跡があるものが増えた。」というような場合も有効なパッケージ形状です。

『SSPac』の特徴とメリット

サクッと差し込み!

SSPAC特徴①

バリッと簡単開封!

点線に沿って軽く押して開けるだけなので開封が簡単です。

SSPAC特徴②

≪  メリット  ≫

◆封緘形式のためバージン性が保たれます。
◆開封防止シールが不要のため、2つのコストダウンが可能!
    ①もちろん開封防止シール代がかからなくなります。
    ②開封ボウシシールを貼る『作業代』が軽減されます。
◆押して開けるだけなので、開封がカンタン!
パッケージ自体の価格は変わりません。

悩み解決=メリットです。この点については、充分ご理解されているかと思いますので解説するのはやめておきますが、最後の1項目だけは是非覚えておいて下さい。

そうです!このSS Pac機能がついていても、ついていなくても『パッケージ自体の価格は変わらない』ということです。
((先に正直に言っておきます『パッケージ自体』以外では価格が変わるところが1つだけあります。それは『型代』です。これは形状をご覧頂ければ分かるかと思いますが、形状が複雑になる分は当然型代がUPします。))

同じランニングコストであれば、SSPac機能を付けるべきか?付けないべきか??是非是非ご検討下さい。そして、この機能を付加したいという方は是非是非お問合せ下さい。