まず初めに、コスト比較は相対比較になりますのでご了承下さい。

表面加工を「プレスコート」から「ニス」に変えたら、いくら安くなるの?


よく聞かれる質問です。それが、全ての仕様が決定している“ある特定の化粧箱・パッケージ”に対するご質問であれば、もちろんお見積のうえ、具体的な数字(=価格差)をご提示することは可能です。
しかしながら、上記のようにある工程だけを抜き取り「どちらがいくら安いか?」というのを具体的にご提示するのは非常に難しいです。というのも、想定されている化粧箱・パッケージの大きさやロット、原紙の種類、加工内容などにより異なるからです。
なので、ここでの比較はすべて、AとBを比べてどうか?という【相対比較】になりますことをご承知下さい。
ただ、それでも『知っておく』だけの価値はあるものと思いますので、最後までご覧頂ければと思います。

形状によるコスト比較

この差の違いが分かりますか?

貼り形式の差によるコスト比較

まずは、一番分かりやすい初歩的な部分です。
「地獄底(底組み式)」と「底ワンタッチ」を比較してください。

  • 底ワンタッチ→箱を起こすと底が組みあがっている→サイドだけでなく底部分もノリ貼が必要
  • 地獄底(底組み式)→箱を起こした後に底面を手で組み立てる必要がある→サイド部分のみ貼ってあり、底部分は貼る必要がない

従って、底ワンタッチ→地獄底(底組み式)に形状変更した場合は、その貼り工賃の差額分コストダウンが出来るということです。

ポイント1

展開寸法の差によるコスト比較

意外と見落とす盲点的な部分ではありますが、キャラメル形式→地獄底(底組み式)に変更することによって、コストダウンを図れることもあります。
上記図面の下部を比較して頂けるとよく分かるかと思いますが、キャラメル形式の方が天地が長くなってます。
天地が長い=展開寸法が大きい=紙の取都合が悪くなる可能性がある。ので、底ジゴク(底組み式)よりキャラメル形式の方が高くなる場合があります

ポイント2
コストダウンへの2ステップ!

貼り形式+展開寸法の差によるコスト比較


『蓋・身式組立箱』のコストダウン方法の一例です。簡単に上記の説明をしますと


STEP1完全手組タイプ⇒両サイド貼に変更

  • 両サイドをノリ貼する(部分と部分を貼り合せる)ことで、組み立てやすくする⇒組立工賃のコストダウン!
  • 展開が小さくなるので、その分コストダウンの可能性有り

但し、貼り合せが追加になることで、製品代はコストUPになるので、その差額の検証は必要。


STEP2蓋の高さを短くする

  • さらに展開が小さくなるので、その分コストダウンの可能性大
  • 完全手組タイプのままでも、蓋の高さを短くすると同様に展開が小さくなります
説明写真

表面加工によるコスト比較

必ず覚えておきたい定番表面加工

表面加工の種類

基本的なコスト比較

それはズバリ上記の図のままです。
つまり、右に行くほどコストUPになりますので『ニス』が一番安く『PPラミネート』が一番高くなります。

『ニス加工』方が高くなる場合がある!

小ロットの場合、「台数計算」と呼ばれる見積方式により、特に@〜Bはほとんど値段の差は出てきません。ただ、@の『ニス加工』は印刷機で加工を行いますが、ノリ貼が必要な時は印刷機に取り付ける版(刷版)を作成しなければなりません。
この版を作成する費用だけ余計に掛かってくるので、その分『ニス加工』にした方が高くなることがあります。

ポイント3

〔番外編〕表面加工色々

その他のコスト比較

箔押し位置

箔押しは面積で決まる

上記@〜Bで、実際の箔押し自体の面積でいうと@>A>Bの順で、Bが一番小さくなります。
ので、『箔押しは面積で決まる』のですから、コスト的にも@が一番高く、Bが一番安いかというと・・・・・そうではありません。
『箔押しの面積』は、厳密にいうと『使用する箔材と箔版の面積』なので、実質的には下記【緑】部分になりますので、@<A<Bとなり、Bがコスト的には一番高くなります。

箔押し実質位置

パール紙か?パール印刷か?

「高級感を出すためにパール紙を使いたい」という方も多いかと思います。
その際、パール紙を使われることも多いでしょう。しかしながらグラビアパール印刷もご一考下さい。
ただ、値段が・・・・・と思われるかもしれませんが、コスト的に見てもパール紙と比較しても大差ないと思われますし、ロットが大きければ(といっても、無茶苦茶な量ではないです)グラビアパールの方が安いくらいです。
もちろん、逆にロットが少なければ高くなる可能性も大です。その境界線は、その商品の大きさ等々にもよりますので、一概には言えませんが、3,000ヶ〜5,000ヶ以上作成される場合は、一度見積をとってみるのもいいかもしれません。

ポイント4

余丁に対する考え方

余丁のコスト計算

『余丁』については色々な考え方があります。
パッケージ屋さん(=印刷会社さん)によっては、「発注数しか納品しません」という印刷会社と、「余丁が出来たら一緒に納品してもいいですよ?」という印刷会社があります。


もちろん「定数通りで入れて欲しい」と言われるお客様もいらっしゃいますし、「製品化する数量は変わらないから、多めに入れてもらっても一緒」という考え方もあります。


なので、余丁が多い少ないではなく、どちらがお客様のご要望に沿った対応がとれるか?ということであり、どちらが『よりお客様のご希望にお応えできるか?』ということですね。当然、後者の印刷会社の方がどちらにも対応でき、よりお客様にとって有益な印刷会社さんと言えるでしょう。そして、そういう対応力も含めた中で、考え方によっては『余丁がコストダウンにつながるケースもある』ということですね。


我々は常にお客様の立場に立って、お客様のご要望に沿った対応を心掛けております。


こだわりの形状の商品パッケージを製造したい方はお気軽にお問い合わせ下さい。
営業時間:9:00〜17:00 (定休日:土・日・祝日)